映画「靖国」は税金投入にふさわしいか?

2008.04.04 Friday 20:44
くっくり


 まず、政治的中立性が疑われます。主要登場人物3人のうち、菅原龍憲氏および高金素梅氏(台湾人)は靖国訴訟の原告。

 もう1人の刈谷直治さんは、何とこの映画のキャストになることをご存知なかったそうです。そして今もキャストになることを了承しておられません。

 阿比留瑠比さんのブログにそのへんの事実関係が詳しく書かれてあります。
 3月27日の参院内閣委員会での自民党の有村治子氏の質問です。

前編・映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問
後編・映画「靖国」上映中止と参院内閣委での有村議員の質問

 以下、「後編」から引用します。

 映画の中でもっとも多くの時間を割かれ登場される刈谷直治さんは、靖国刀を造っていた現役最後の刀匠でございまして、現在90歳のご高齢です。「美術品として純粋に靖国刀匠、匠のドキュメンタリーを撮りたい」という若い中国人の青年の申し出に、刀をつくる自らの映像を撮影することは承諾され、「これが私の現役最後の仕事になるなあ」、と覚悟を決めて協力をされました。

 映画パンフレットによると「キャスト」というふうに刈谷さん書かれていますが、この刈谷さんは実際には本映画でキャストになることをまったく知らされておらず、このことを承諾されていないばかりか、完成品の映画を見る機会すら与えられていません。一時、進行過程での映像をご覧になって、当時政治問題化していた小泉総理の参拝映像や終戦記念日の靖国境内の政治的喧噪の映像とまぜ合わせて刈谷さんの刀をつくる映像が交錯されていることに違和感を覚え、ここからです、刈谷夫妻は不安と異論を唱えられました。すると刈谷さんの自宅に赴いた李纓監督と、助監督のナカムラさんは、「この映画には日本の助成金が出ているし、助成金を受けているというそのマークもついているから、大丈夫ですよ」と夫婦をなだめていらっしゃいます。助成金が公的お墨付きとして使われ、刈谷さん本人がキャストに仕立て上げられる、本人は嫌がっているんです。キャストに仕立て上げられることを承諾するよう、助成金のマークが入っているから大丈夫ですよ、日本政府も助成しているんですよ、という説得の材料になってしまっています。このような経過から最終作品は、刈谷氏の善意を踏みにじっており、刈谷さん夫妻はこの映画において刈谷氏の肖像が入ることをまったく承服しておらず、作品から刈谷さんの映像を一切外して欲しい、と希望をされています。これは私自身が一昨日、平成20年3月25日、刈谷さん本人と確認をとりました。


[7] beginning... [9] >>
comments (13)
trackbacks (1)


<< 「アンカー」新型インフルエンザ 火種はやはり中国?
「ムーブ!」チベット情報戦 中国のヤラセ発覚? >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]