台湾総統選 馬英九氏勝利で今後どうなる?

2008.03.25 Tuesday 01:18
くっくり


 もっとも謝氏も終盤戦で多少の追い上げは見せたようです。
 台湾の大衆紙「リンゴ日報」が3月10日に発表した世論調査では、馬氏の支持率は41.3%、一方の謝氏は19.8%に過ぎませんでした。この時点でダブルスコア以上の差がついていたのです。が、態度保留の人も4割近くいました。
 だから、選挙終盤戦に起きたチベット騒乱、これがもう少し「追い風」になるかと思われたりもしたのですが、結果を見るとそうでもなかった?(T^T)

 私は台湾のことはあまり知りませんし(他のことも知らないけど(^^ゞ)、選挙結果を分析できるほどの知識も情報もありません。
 そもそも他国、それも実質的に独立国で民主主義国である台湾人の皆さんが選択した結果に、あれこれと横やりを入れるのも失礼でしょう。

 ただ、国民党が政権を奪回したとなると、日本国民の一人としては、「これで台湾はまた昔に逆戻り?中国にとりこまれるの?反日路線になるの?」と、あれこれ不安になってしまうわけで……。


 選挙とは直接関係はないのですが、個人的に気になっていたのは、前総統の李登輝氏の動向でした。
 その李登輝氏が、選挙の2日前(3月20日)になって、“ようやく”民進党の謝氏支持を表明しました(毎日3/21)。

 なぜギリギリまで態度を保留していたのでしょう?
 (昨年あたりから陳水扁総統と距離を置き始めたって話は聞いてましたが……)
 しかも支持表明はしたものの、積極的に謝氏を支援することはなかったようです。
 その理由を、毎日新聞3/22は「中国チベット自治区での暴動で逆風を受けたとしても馬英九氏の当選が固いと読んでいたとの見方もできる」と書いています。

 この見方が当たっているかどうかはともかく、そもそも李登輝氏は必ずしも謝氏の当選にはこだわっていなかったのでは?と思われるフシがあります。

 実は「諸君!」4月号で、李登輝氏は以下の如く発言していました。
 これは【2008年台湾総統選挙と「海洋国家」日本の運命】と題された記事で、作家の深田祐介氏との対談形式です。今年2月12日に行われたものです。

※赤字強調は引用者によります。

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