外国人から見た日本と日本人(3)

2007.11.27 Tuesday 00:42
くっくり


■ガザリー・シャフェー=マレーシア人。元外相。アセアンを結成した功績により国連ハマーシェルド賞を受賞。アジアを代表する外交官。
「祖国と青年」1994年1月号より
 1993年(平成5年)に来日した際、「マレーシアの毅然たる外交姿勢に比較して、対米追従と批判されがちの日本外交の弱点はどこにあるのか」と問われて語った言葉

 日本では、敗戦国心理を子供のときから教えられているためか、日本は未だに敗戦国心理から復帰できていない。それを一番感じます。

 私たちアジアの者が不思議に思うことは、日本の首相が靖国神社に参拝しないことです。日本では毎年のように首相の靖国神社参拝が問題となり、そのたびに参拝を行わず「私たちは敗戦国民なんだ」といって、負け犬根性にしがみついているように見えるのです。

 しかし、亡くなった方はもう戦争をしたりはしない。ある意味では一番安全な人達なのだし、日本は先輩方になぜ敬意を払おうとしないのか。靖国神社に参拝しないことで自分たちを敗戦国心理に追い込んでいるように見えて残念でなりません。

 以前、広島を訪れた時、小学校の先生が原爆慰霊碑の前で子供たちに「日本は昔悪いことをした。これはその記念碑だ」と教えていたのを見ました。それで広島市長に「原爆慰霊碑と原爆資料館は日本人が見るべきではありません。ワシントンに持っていき、アメリカ人に見せて、アメリカ人に反省させるべきではないでしょうか。原爆資料館がここにあるのは不適切だと思います」と言ったところ、広島市長たちは真っ青になってしまったが、やがて彼らも私の意見に賛同してくれました。

 それにしても日本人はなぜアメリカに対して異様なほどおびえているのか。敗戦国心理から早く脱却するべきではないだろうか。

 日本は戦前のようにアジアのトップに立つのではなく、もっとアジアと話し合う日本であってほしい。お願いします。「平成の時代は青年の時代、興亜の時代なんですから」(日本語で話す)。


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