福田総理が家族会と面会&どうなるテロ支援国家指定解除
2007.10.27 Saturday 03:31
くっくり
いずれにしても、ポイントは拉致問題の「進展」とはいったい何を指すのか?だと思うんですが、この定義については、これまで政府として具体的な言及がなされたことはありませんでした。
ところが、高村外相が25日の参院外交防衛委員会で、「(拉致被害者)数人が日本に帰るということで解決というわけにはいかないが、進展にはなりうるかもしれない」と述べたのです(朝日10/25)。
さらに高村外相は26日午前の閣議後の記者会見でも、「何人かでも帰国すれば進展であることは間違いない」とした上で、「進展の度合いに応じて日朝関係の改善のために我々も行動を取っていくのは当然このことだ」と踏み込んだ発言をしています。
北朝鮮への人道支援や経済制裁の緩和・解除、6カ国協議のエネルギー支援参加などに段階的に応じていく可能性を示唆したのです(産経10/26)。
このことは今後、波紋を呼ぶでしょう。なぜなら、さっき言ったように、日本政府はこれまで「進展」の定義について具体的な言及を避けてきたのに、外相がそれを明言してしまったのですから。
(但し高村外相は「解決」の定義については「生存者の全員帰国」としていて、これは従来の日本政府の見解と一致しています。念のため)
ま、高村さんは高村さんとして、最後はやはり総理大臣である福田さんの決断にかかってくるわけで。
対話重視の福田さんのことですから、数人どころか誰一人帰国しなくても、たとえば北朝鮮が「拉致被害者の再調査をする」と日本に通告してくる、その程度のことであっても、「進展があった」として、制裁解除に踏み切る可能性はあると思います。
もしそうなれば、アメリカは渡りに船とばかりにテロ支援国家指定を解除するんじゃないでしょうか。
もっとも、アメリカはもう拉致問題は全く眼中にないという見方が、現在は大勢を占めているようですね。
少し前までは、「(核問題の他に)拉致問題で進展があれば、テロ支援国家指定を解除する用意がある」という感じだったんですけども(NHK9/14)。
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