2007.10.23 Tuesday 00:30
くっくり
「プレイボーイ」日本版1999年10月号より
中国系アメリカ人作家アイリス・チャンの「ザ・レイプ・オブ・南京」がベストセラーになった理由について
アメリカ人にはヒロシマに関して深い罪の意識がある。だから日本人が1937年に南京で中国人にひどいことをしたと耳にすると、ほっと安堵するのだ。それにしてもこれまで南京虐殺なんて聞いたこともなかった。少なくともこの50年間は。それがいま突然話題になった。
(中略)まあ、日本に対する敵意というのは確かにある。いや、多くのアメリカ人は反日的なものを見たいのかもしれない。次の世代はアジアが支配するのではないかという恐怖心が隠されているからだ。
2000年11月30日付産経新聞「産経抄」(石井英夫)より
きのう小欄にJRの運賃誤表示の問題を書いた。社会のタガがはずれ、モラル連鎖崩壊の“終着駅”はないのかと嘆いたところ、朝、台湾人・蔡焜燦(さいこんさん)さんからわが家に電話がかかってきた。
「いま東京のホテルで産経抄読みました。モラルの崩壊を止める“終着駅”ありましたよ。名古屋駅です。南口で駅員さんに助けられました。うれしかったので電話してしまいました」。二十六日のことだという。蔡さん夫妻は上りの新幹線に乗るつもりだった。
スーツケースを数個持っていたので赤帽を探したが、勝手がわからない。ようやく詰め所を見つけたが人がおらず、列車の時間は迫ってくる。すると制服の駅員がかけ寄り、重いスーツケースを両手にもって階段をあがってくれた。
礼をいうと、「いえ、教育が悪くご迷惑をかけてすみませんでした」と謝ったという。急いで名前を聞くと改札係員のOさんである。「ただそれだけのことでしたが、日本人の親切がよくわかりました。まもなく台湾に帰りますが、鉄道のモラルいまだ滅びず、です」
蔡さんは司馬遼太郎氏の『台湾紀行』に登場する“老台北”である。先日『台湾人と日本精神(リップンチェンシン)』(小学館文庫)という本を書いて「日本人よ胸を張りなさい」と直言した。「自国の歴史を正当に評価し、自信と誇りをもって堂々と羽ばたいてほしい」と。
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