2007.10.23 Tuesday 00:30
くっくり
我々がこのプロジェクトを通じて日本から得たものは、資金援助や技術援助だけではない。むしろ最も影響を受けたのは、働くことについての価値観、労働の美徳だ。労働に関する自分たちの価値観が根底から覆された。日本の文化そのものが最大のプレゼントだった。今インドではこの地下鉄を「ベスト・アンバサダー(最高の大使)」と呼んでいる――。
私はこの話にいたく感銘を受けた。
地下鉄建設に携わった日本人技術者たちの仕事ぶりそのものが、優れた外交官の役割を果たしたのである。彼らはなにも、よそ行きのやり方をやって見せたわけではない。いつものように、日本で普通に行なっているスタイルで仕事をしたに過ぎない。しかしそれが、インドの人々には「価値観が覆るほどの衝撃」だったのだ。
産経新聞2007年6月19日付【「話の肖像画」セピアに光る ふたつの故郷(3)廬千恵さん】より
廬千恵
「日本では最近、不平等が広がっている、二極化が進んでいるといわれています。中国や韓国からはバッシングを受けることも多いですね。しかし、この半世紀にわたって民主的で平等な国であり続けた。台湾もまた、民主化されて平等になりました。台湾の人々は、アジアでは日本と台湾だけが平等な国だと思っています。だから、自信を持ってほしいです」
−−台湾には、日本に親しみを感じてくれる人が多いと聞きます
廬千恵
「勤勉で誠実な日本人の精神が好きだと思う台湾人が多いのではないでしょうか。確かに統治時代には威張っていた日本人も多かったが、台湾人の側に立ってくれた人も多くいました。戦後になって日本の統治時代を懐かしみ、「リップンチェンシン(日本精神)」という言葉ができたくらいなんです」
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