Nスペ「激流中国『チベット』」

2007.10.09 Tuesday 00:16
くっくり


 今回の調印式では1100億円の商談が成立しました。
 鉄道の開通は、中国各地から人と資本をチベットへ運ぶ新たな流れを生み出しています。

ホテル業者
「ハワイのホノルルから来ました。世界中でホテルを手がけましたが、今回はまたとない機会です」

健康食品業者(中国人?)
「チベットには冬虫夏草もありますから、とても魅力的なプロジェクトです」

畜産業者(中国人?)
「きっと現地の農民や遊牧民と共に、富を手に入れることができますよ」

 聖地に富を求め、全国から押し寄せる人々。
 ラサ市の人口はチベット族15万に対し、今や漢民族は20万とも言われています。


 8月初め、張社長のホテルでは日本人向けに企画したマツタケ料理のフルコースが始まりました。

 そしてもう1つの企画。
 支配人が呼ばれました。チベット生まれの漢民族で地元事情に精通しています。

 (ホテルのロビーのような所で)

張暁宏社長
「ホテルで法要を行うことについて話し合いたいんだが」

image[071007-23sihainin.jpeg]支配人
「チベットでは宗教問題は非常に敏感な問題ですよ。ホテルは営業する場所です。慈善機関でも寺院でもありません。僧たちの読経は専門の場所で行うべきです」

張暁宏社長
「そうしたことはやるべきではないかもしれない。だが企業というのは、まず経営を中心に考えるものだ。これはいわば“体験ビジネス”であり、やってみるべきだと思う。法要の主な目的は、我々の事業の成功を祈ることだよ」

支配人
「……。まあやってもいいでしょうが、どのようにするのか…」

張暁宏社長
「ツアー向けのナイトショーのような形はどうだ。パンフレットも作って、客に見に来てもらおう」


 張社長は部下を連れてラサ市内の寺院へ向かいました。

 200年あまり前に建立されたクンデリン寺。
 現在58人の僧が厳格な戒律のもとで修行しています。

 張社長は寺の住職に会い、ホテルでの法要の話を持ちかけました。

住職・イシチャンバさん(74)

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