Nスペ「激流中国『チベット』」
2007.10.09 Tuesday 00:16
くっくり
近年、骨董品が高く売れるという噂がこの村にも広がり始めています。
村の男性B
「これはヤクと羊の毛で織ったものだよ。こんなもの売れるかな?……灯明台だよ。昔はこれであかりをつけていた」
チュレさん
「売ればいい値段になると思う。少しずつ値段を探ったらどうかな。最初は高値で言ってみたら?」
村の男性B
「全部で1万5000円になるかな?」
チュレさん
「どうかな?」
現金収入は月に3000円ほど。せっかくなら高く売りたい村人たち。
張社長の品定めが始まります。
(村の広場で)
張暁宏社長
「(灯明台を手に取り)これはいくらだ」
村の男性B
「7500円です」
張暁宏社長
「せいぜい3000円だ。古くても20年前の物だろう。もうたくさん持っている。それに言い値も高い」
今度は村人の一人が、銅で出来た水差しを出してきました。
張暁宏社長
「悪くないな。いくらだ?」
チュレさん
「おばあさん、いくら?3000円は欲しい?」
村の女性C
「4500円は?」
チュレさん
「(社長に聞いてから女性に)いいってさ」
羊2頭分の金額です(現金を手渡す張社長)。
image[071007-19murabito1.jpeg]村の女性D
「もっと高く売れないの?」
チュレさん
「これ以上は無理だよ」
続いて、ヤクの皮を張った古い衣装箱です。
張暁宏社長
「いくらだ?」
チュレさん
「彼女は9000円と言っています」
張暁宏社長
「7500円だ」
チュレさん
「7500円だって。それで売りましょうよ。こんなものでも7500円になるんだから。また作ったとしても安いもんでしょう」
村の女性D
「でも、わたしはすごく重宝しているよ」
チュレさん
「もうその値段で手を打ちましょうよ」
張暁宏社長
「どうなんだ?」
チュレさん
「7500円でいいです」
こうして買い取られた古い道具にやがて数倍の値が付くことを、チュレさんはラサの町で目の当たりにしてきました。
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