Nスペ「激流中国『チベット』」
2007.10.09 Tuesday 00:16
くっくり
以来半世紀、主が戻らないポタラ宮殿。
人々はそこに厚い信仰を寄せ続けてきました。
そして今、ポタラ宮殿は信仰とは別の大きな役割を担うようになっています。
観光資源としての役割です。
image[071007-17fukukyokucho.jpeg]チベット自治区観光局 孫永平 副局長
「これまで中央政府は45億円をかけて、ポタラ宮殿などの文化財を修復しました。文化財の保護と観光客の需要を最大限に両立させます」
鉄道の開通以来、増え続ける観光客。
波乱の歴史をくぐり抜けてきたチベットの伝統文化に、新たな波が押し寄せています。
7月末、ホテルで働くチュレさんは、張社長に呼び出されました。
骨董品を従業員の故郷で集めるため、案内役を命じられたのです。
張暁宏社長
「今回の目的は主に民具の買いつけだ。このホテルは民俗博物館でもあるから、そうしたものも必要なんだ。どこの民家で何を買うか、事前に交渉して決めてくれ」
チュレさん
「紹介は致しますが、値段のことは社長が持ち主と相談してください」
張暁宏社長
「あさっては45万円ぐらい持っていけば、間に合うだろうな」
かつての秘境にも、数年前から道路が延びるようになりました。
チュレさんの故郷はラサから西へおよそ250キロメートルです。
村に近づくにつれ道の状態が悪くなり、馬を使うことにしました。
標高4000メートルを超える山道を進みます。
image[071007-18mura.jpeg] チュレさんの故郷ジシャ村です。
およそ800人が農業や放牧で自給自足の暮らしを営んできました。
しかし、ここ数年、米や小麦などの食糧を現金で買う習慣も広がってきています。
村に着いたチュレさんは、古い道具がお金になることを人々に知らせて回ります。
チュレさん
「古道具や家具などを買いますよ」
村の女性A
「箱なんかでも買ってくれるかい」
チュレさん
「そうそう。古い箱なら買いますよ」
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