Nスペ「激流中国『チベット』」
2007.10.09 Tuesday 00:16
くっくり
急速な変化に人々の心は揺れています。
※語り=小林勝也、高橋美鈴
____________________________内容紹介ここまで
チュレさんがこの先、中国人化していってしまうんだろうか?と思うと、すごく悲しくなりました。
私はチャンスがあればチベットに一度は行ってみたいなと思っていたんですが、この番組を見て、行くのはやめようと思いました。一人の日本人として。
番組全体の感想ですが、NHKのことですから中国共産党の立場で描かれるかと思いきや、
純朴なチベット人の出稼ぎ若者(チュレさん)=善
拝金主義の中国人ホテルオーナー(張社長)=悪
という図式で描かれており(しかも張社長ってのが見た目もろヤクザ(T^T))、NHKにしてはかなりまともだったという印象を受けました。
ただ、中共によるチベット侵攻の箇所、「混乱の中で、寺院など多くの文化財が破壊され」という、まるで破壊が不可抗力だったかのような表現は容認できません。
中共は明確な意図を持って、何千という寺院、僧院を破壊し、仏像、工芸品、古代の写本や経典などを略奪したのですから。
また、中共はチベット人に対し、大変な数の虐殺、拷問、言論弾圧などを行ってきているのに(ダライラマの写真を所持しているだけで違法)、それらについても全く触れずじまい。
最近も、村の警察施設の壁にダライラマ14世の帰還やチベットの自由を求める落書きをしたとして、チベット族の中学生の男子生徒約40人が拘束される事件が発生しています。うち7人が別の町に移送され、所在は不明とのことです(朝日9/21。ネットを少し探しましたが、続報はないようです)。
でも、2年前に放送された「報道ステーション」の加藤千洋工作員によるチベット・レポート(最後のリンク集参照)に比べたら、100倍マシだったと思います。
このレポでは「チベットを併合」と言ったり、鉄道開通の良い面ばかりを取り上げたり(チベット人の生活レベルが上がるとか)、完全に中共の立場で伝えてましたから。
もっとも、一見まともな今回のNHKスペシャルも、実は単なるアリバイ作りにすぎなかったりして。
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