産経/竹島特集「波頭を越えて」第3部

2007.10.06 Saturday 01:18
くっくり


 
■第3部(1)【初めて語る拿捕・抑留】3年半“人質外交”の犠牲に

 「これは本気だ、と気づいたとき、ものすごい恐怖に襲われた。今でも、昨日のことのように覚えている」

 韓国が李承晩ラインを引いた2年後の昭和29年7月19日。
 対馬海峡の巨済島南30カイリ地点。2隻1組で底引き網漁をしていたところ、韓国の軍艦に銃撃・拿捕され、韓国に抑留された伊達彪さん(81)*1。

 この時抑留された日本人は30数人。日本側は抑留船員の釈放を当然求めました。
 しかし韓国側は「李承晩ラインを認めること」「朝鮮半島に残した日本人の財産請求権を放棄すること」を迫るなど“人質外交”を行い、結局、伊達さんは3年半もの間、韓国に抑留されることになりました。

 伊達さんは拿捕・抑留時代のことをこれまで語ろうとしませんでした。
 あまりに辛く苦しい記憶であること、また「周囲に迷惑をかけた」という思いのためです。
 が、老いを感じた時、進展しない竹島問題がどうしても気になり、経験を今語り伝えておかねばと思ったそうです。

 「韓国は不法に引いた李ラインを根拠にわれわれを拿捕し、抑留し、人質に利用した。その海に今も近づけず、何も解決していないのは情けない。竹島問題をこのまま放置すれば、将来もっと大変なことになる」と伊達さんは語っています。


■第3部(2)【守られぬルール】「暫定水域」続く不毛な摩擦

 日本海に日韓両政府が設けた暫定水域。

 竹島問題が解決しEEZが画定するまでの、まさに「暫定的」なもので、両国の民間漁業者団体が協議しながら共同利用している――はずが、韓国の漁業者は取り決めを無視、勝手に操業をしています。
 しかも、万が一、竹島が韓国領になったとしても、日本のEEZとなるはずのカニの好漁場「隠岐北方」「浜田沖」でも、韓国の漁師の無法ぶりが続いているのです。

 隠岐北方は「交代使用水域」で、日本が11月〜12月、韓国が1月〜3月20日まで漁ができます。が、2000年にこれが規定されてから、韓国が守ったことは一度もありません。
 浜田沖にいたっては、何のルールも規定されておらず、韓国側が独占しています。

 9月12、13日に「日韓民間漁業者団体協議」が福岡で開催された際、日本側は「韓国側が仕掛けた違法な漁具は日本側で撤去できることを認めるよう」求めました。

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