「アンカー」新内閣に隠された安倍総理の意図

2007.08.30 Thursday 00:08
くっくり


 安倍さんの原点

村西利恵
「この2人の顔が出て、『安倍さんの原点』と青山さんはズバリキーワードを出されました」

青山繁晴
「今までも相当びっくりする頑固なメッセージがこの内閣の中に隠されてるんですけど、これは安倍さんの原点に関わる、一番安倍さんがこだわっているメッセージが、この2人の人事に隠されてます」

村西利恵
「はい。この2人にどんなメッセージが込められているのかは、CMの後詳しく解説していただきます」

(いったんCM)

山本浩之
「さ、町村外務大臣と高村防衛大臣という人事に、安倍総理のメッセージが最も表れていると言う青山さんです。引き続きお願いします」

青山繁晴
「はい。安倍さんが何で総理になったかというと、拉致問題をはじめとして外交安保で総理になりましたね。だから外務大臣と防衛大臣に誰を就けるかというのは、安倍さんが一番こだわるところ、それはわかりますよね。で、まず外務大臣の町村さんなんですけど、安倍さんの出身派閥の会長なんだけど、ほんとははっきり言ってしまうと、人間的にはあまりそりが合わないんです。仲が悪いとは言わないけど、肌があんまり合わない。どこがどうというわけじゃない。ところがある一点に関してだけはぴったり話が合うんです。それは……」(パネル表示される)

image[070829-08taichu.jpeg]村西利恵
「『対中強硬路線』……」

青山繁晴
「はい。もう一回言いますが、人間的雰囲気としてはあまりそりが合わないんだけども、中国に対する厳しい姿勢については、安倍さんは町村さんとすごく合うんです。で、町村さんはとても柔らかいイメージだけども、実は前に外務大臣やってた時に、例の靖国問題で大騒ぎになってる時に、中国は内政干渉するなってことを非常に、現職の外務大臣として強く言って、たとえば自民党の加藤紘一さんや山崎拓さんなんかと激しい言い争いになって、一歩も譲らなかった。中国はちゃんとテイクノートしてるから、中国は実はこの人事でびっくりした。というのは、安倍は内政で負けたんだろ?参院選で。外政で唯一、中国・韓国と関係が改善できたことだけが取り柄なのに、それなのにわざわざ厳しい奴を持ってきたのか、案外安倍って恐いなと。これは中国は、僕のルートで聞いてる限りでは、やっぱりそう思ってるそうです。で、次に高村さんなんですけど、高村正彦さんという人は日中友好議員連盟の会長で、一般的には親中派と、中国寄りと見られてるわけです。これ、わりと最近に、高村さんと僕がたまたま個人的に会った時に、高村さん言ってもいいってことですから、今日ははっきりと言ってしまいますと、高村さん、僕にこう言いました。『青山さん、この日本には中国派と台湾派とそれから日本派がいるんだよ』と。要するに、『中国の利益を考えてしまう人、台湾にあまりにも寄ってる人、それから日本の国益を考える人、この3種類いるんだよ』と高村さん言って、『青山さん、あなた当然、日本派でしょうね』と。『あなた、私のことを中国派と思ってるでしょ?違うよ。私は日本派なんだ』と。で、その『日本の国益を実現するために、中国には柔らかく出ていって、むにゃむにゃで出ていくのがいいのか、それともガーンと強硬に行った方がいいのか、そのやり方の違いだけであって、私は中国派じゃない。親中派じゃない』ってことをね、高村さん、すごくはっきり言ったんですよ。つまり河野洋平衆議院議長とか、あるいは今、名前が出た加藤紘一元幹事長とか官房長官とかね、そういう自分でもちゃんと親中派と言ってる人とは違うってことを、実は言ってるわけです。僕に対してだけじゃなくて。安倍さんは知ってるから、それを。中国による工作で情報が洩れたんじゃないかと言われてる防衛省に、あえて高村さんを、これ持っていったわけです。つまり両方とも中国に対して非常に厳しい姿勢で出るよというメッセージが、安倍さんのこだわりとして盛り込まれてるんです」

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