「アンカー」新内閣に隠された安倍総理の意図
2007.08.30 Thursday 00:08
くっくり
image[070829-04iukoto.jpeg]山本浩之「言うこと聞かない……」(一同笑)
青山繁晴
「じゃあ誰の言うことなのか?まずこの内閣作ったら、秋からもう臨時国会、この9月、10月やらなきゃいけませんね。その時の主舞台、主な戦いの舞台っていうのはどこですか?参議院です。つまり衆議院では今まで通り法律は通ります。それを参議院に送ってからどうなるんですかというのが勝負だから、当然常識で考えると、参議院の自民党執行部の言うことをよく聞いて、仲良くしておかなきゃいけないわけでしょ。みんなそう思ったから、参議院執行部は胸を張って、たとえば国対委員長の矢野さんを送り出したわけです。室井さんの言った通り国民世論と関係なく、安倍さんは当然参議院自民に恩を売りたいだろうから、こっちの推薦は全部のんでくれると思ったから安心して、新聞にももう決まったんだと言ったから、各新聞もテレビも全部、内定って書いたわけです。ところが安倍さんは、一言も理由を言わないまま大臣から外したわけですね。で、この理由について実は今朝方、総理官邸関係者にいつものように電話で聞きましたらね、はっきり申しますけれども、官邸側の解釈としてはですよ、村上正邦元労働大臣、KSD事件で逮捕されました、裁判になりました、あの方とこの矢野国対委員長が親しいので、その絡みのお金の疑惑があるので、今回は見送りましたと。これ、矢野さんの名誉のために言っておくと、矢野さん本人はこれを否定してます。村上さんと仲良かったかもしれないけど、それで金がどうのこうのというのは、これは風評被害だと、おかしいと言ってるんです。どっちが正しいかは今のところわかりませんが、はっきりしてるのは、安倍さんは本来はそれを事前に参議院自民党の執行部、議員会長や幹事長やそういう方々に言っておかないといけないですね。だから矢野さんは入れられないんですということを、電話か何かで言っておかないといけないし、その、執行部を通じて矢野さんにも伝わるようにしなきゃいけない」
山本浩之
「それも言わなかった?」
青山繁晴
「全く言ってません。だから参院執行部はほんとに今、恨んでると同時に、安倍はこんなに恐いのかと。擦り寄ってくるのかと思ったら、そうじゃなくて、いきなりガーンと頭から俺の言うことを聞け、官邸の言うことを参院執行部は聞くんだと、来たんだなということで、けっこう参院執行部も今びっくりしてる。今、引退した、一段上に上がったことになってるけども、影響力を持ってる青木幹雄さんも、安倍ってこんなに恐かったのかとびっくりしてるそうですね。さて、もう一つ、言うことを聞かないというのは何なのかということですね。それは皆さんご承知の通り、安倍さんの上には森喜朗元総理大臣がいて、森元総理大臣が谷垣禎一さんと福田康夫さん、この二人を入閣させろと言いましたね。で、この森さんの真意というのは、ほんとは谷垣さん、福田さんの入閣があるとは思ってなかった。真意は何だったかというと、入れられないだろうけど、福田と谷垣には声をかけてやってくれと。そうすると党内うまく行くと。そういう話が実は森さんも一生懸命、たとえば記者懇談で言ってたから、新聞がどう書いたかというと、『福田さんは、仮に大臣を依頼されても受けない』と書いてあったし、『谷垣さんは、もし頼まれたら断るべきなのか受けるべきなのか悩んでる』って記事が出たわけです。ところが安倍さんはその記事を読んでるのに、一言も声をかけなかった。だから二重に恥をかかされた。特に谷垣さんは話が来るから受けるかどうか悩むって言って、派内で実際に相談までしてたのに、全く相談は来なかったから……」
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