「日本の、これから」第一部(1)

2007.08.18 Saturday 00:40
くっくり



青山(男)73才 元自衛官【1】
「元自衛官の青山です。この第二章のですね、戦争の放棄、ついで見出しとして戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認となりまして、第9条第一項、第二項が展開されてますね。で、戦争の放棄というのは全ての戦争の放棄と解釈されます。自衛戦争も放棄。もう一度二項を見てみましょう。『前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない』。完全に日本国は自衛権を否定されているんです。自分の国を守る、自らの権利を捨てたんです。その文面は削除しなきゃなりません」

岡田(女)70才 被爆体験者【2】
「私は62年前に被爆者の一人として、広島にはほんとにあの、たった一発の原子爆弾で14万人が即死でした。その後生き残った者たちもみんな放射能の影響とか後遺症を繰り返しながら生きてきました。やっぱり私は沖縄の人がおっしゃったように憲法9条がある限り、日本は62年戦争をしなくてよかった。これはもうほんとに日本人の心だと思います。で、私は日本人としてこの9条はどうしても守らなきゃならない。子供、孫たちには絶対にもう戦争が起きるような時代を迎えることはもう二度としないように、繰り返し繰り返し命の尊さを小さい時から教えていくのが9条じゃないかなと思っております」

塩原(男)34才 高校教諭【2】
「軍隊はやっぱり国民を守るもんじゃないと思うんですよね。最後には国民の方を向かない、国家というような抽象的なものを守るもんだと思ってます。だから自分の家を守ってくれるものが軍隊だなんていうふうには思ってませんし、それから自衛権のために軍隊を持つとなった場合、どのぐらいの軍事力を持てばいいのか。この小さい島国の日本でもっともっと軍事費にお金をかけて、周りに核兵器の国があるから、じゃあ日本も核をなんていう国になっていったらきりがないですよね。だから僕は軍事力に頼らない国防、自衛というのがあると思うんです。それが日本のできる道、誇りになる道だと思ってます」

森(女)63才 ソプラノ歌手【1】
「違います。生きとし生けるものは植物でも動物でも全て、自分の中に外敵の侵入を防ぐ能力を持たない者は滅びます。歴史的に見て、生物的に見ても必ずそういうふうになっています。日本のこの9条は全くその通りに、自分の身体を守ることを否定しているんです。私の身体を守っているのは白血球です。この白血球を抜き取ったら私は明日死にます。そのくらい自分の身体を守るものを持たない者は生き延びることができないんです。そういう相反する能力というものを片一方でなくしているのが第9条です」

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