「日本の、これから」第一部(1)

2007.08.18 Saturday 00:40
くっくり



【VTR】

<戦争体験から訴える護憲>

 太平洋戦争末期、激しい地上戦が展開された沖縄。
 沖縄県の推計では旧日本軍と一般市民あわせて18万8000人あまりが亡くなったとされています。
 安里要江さん(86)です。沖縄戦の体験から憲法9条は守るべきだと訴えています。
 昭和20年4月、地上戦が始まり、子供をつれた安里さんたちは洞窟に避難しようとしました。
 しかし入り口の所で日本兵に追い返されたと言います。
 「自分たちは死んでもいいから、子供の5名はどうしても防空壕の中に守っていただきたいという思いで姉と二人でペコペコ頭を下げたら、バカヤロウ呼ばわりで帰されて。軍隊は沖縄県民を守らないんだなと」
 逃げ込んだ他の洞窟でも、敵に発見されるのを恐れた日本兵に「子供を泣かせば殺す」と脅され、銃剣を突きつけられたと言います。
 生後9か月の娘は衰弱死しました。
 日本は憲法9条を守り、絶対に戦争に関わらないでほしい。
 安里さんの願いです。
 「9条だけはどんなことがあっても守らなければならないと。私の心の思いなんです。戦争が嫌だから。武器を持って戦うような国を作らないようにお願いしますよという思い、一筋なんですね」

<拉致事件から考えた改憲>

 北朝鮮のミサイル発射や核開発など、さまざまに変化する周辺諸国の情勢。
 その中で拉致事件への関心から憲法改正を考え始めた人もいます。
 兵庫県に住む山本英子さん(53)。二人の娘を持つ母親です。
 拉致事件に子供を持つ親として大きなショックを受けました。
 拉致被害者の家族が我が子を取り戻せないという現実に、山本さんは憲法9条が北朝鮮との交渉の障害になっていると考えるようになりました。
 「専守防衛やから、なめられてるといえばなめられてるし、何言ってもやってこないだろうと。今の日本に合った、今の日本に合った憲法にしていくべきでしょうね」
 インターネットで9条について調べ始めた山本さん。

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