「日本の、これから」第一部(1)
2007.08.18 Saturday 00:40
くっくり
細川(男)53才 団体職員【1】
「私は改正する必要があると思っております。憲法第9条は戦争の放棄という章の題のもとに置かれている条項ですけれども、本来国家は国家の安全保障を憲法に定めるべきなんであって、現在の憲法は国家の重要な主権である国防を自ら制限するような内容になっています。これを基本的に改正することが私は大切だと思っています」
久松(男)58才 翻訳家【2】
「そういう意見の方いるんですけれども、今の状況、それとこの現在の核兵器の状況を見て、そういう国防とかそういうものは非常に不可能な時代である。僕たちは戦争しないという意志を固める他に人類の未来はないんではないかと思ってます」
増田(女)39才 団体職員【2】
「戦争を他の国に仕掛けることは絶対にしてはいけないという意味で【2】です。でも国を守るのは日本の国がやらなきゃいけないと思っておりますが、それは戦争ではないと思う。戦争にならないように努力するのがまず必要だと思います」
草野(男)22才 大学院生【2】
「憲法はあくまで理念であって、現実がこうだから理念を曲げるというのでなくて、理念を一貫したものを持って国を作っていくことこそ、他の国からの尊敬を得られるものじゃないかなと思います」
三宅民夫
「また皆さんにはゆっくり議論をしていただこうと思います。前のテーブルに並んでる論者の皆さん、意見が真っ二つに分かれております」
小林よしのり 漫画家【1】
「小学校の時に陸海空軍その他の戦力はこれを保持しないというのを学校で習ってね、自衛隊は何なんだろうとすごく疑問を覚えて、それ以後大人になるに従って、自衛隊を容認する屁理屈をいろいろ頭の中で考えたんだけども、ま、やっぱりこれは自衛隊はこの憲法のままだと違憲になってしまう。だから憲法は理念と言うんだったら自衛隊を廃止しなきゃいけない。そういうわけにはやはりいかないとわしは思うので、だったら9条、憲法そのものを改めて、自衛隊をちゃんと位置付けるべきだというふうに原則思います」
斎藤貴男 ジャーナリスト【2】
「変えたいとおっしゃる方の気持ちが全然わからないわけじゃないんですけども、しかし現実に今の日本というのははっきり言ってアメリカの軍事植民地だと思います。そういう中で仮に変えてしまった場合、これはどこまでもアメリカの使い勝手のいい憲法にしかなり得ない、というのが一つ。もう一つは、今まで9条って言ってきてるんですけども、果たしてこれが本当に実現できたことがあったのかどうか。つまり朝鮮戦争やベトナム戦争に確かに自衛隊は派遣されていませんが、今、私たちが経済大国でいるのはまさにその戦争のおかげで儲けてきたからなんですね。ですから、今こういうふうに議論になってるこの機会に、いっそ9条を今度こそ本物にしようと。兵隊を出すことだけではなくて、戦争で儲けるというあり方自体を改めようというのが私の立場です」
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