「アンカー」国民投票法成立 安倍首相の真の狙い

2007.05.17 Thursday 02:17
くっくり


 憲法改正論議を夏の参院選の争点にしたい安倍総理と、警戒心を強める野党の対決。
 その駆け引きの裏側には、いったい何が起こっていたのか――。

 この後、青山繁晴がズバリ解説します。

 …………………………VTR終了…………………………

山本浩之(キャスター)
「さ、国民投票法が成立しまして、今日の話題は、憲法改正に向けた安倍総理の作戦と言っていいんでしょうか」

青山繁晴
「そうですね」

山本浩之
「これの裏側についてお願いしたいと思いますけども」

青山繁晴
「いまヤマヒロさんが言われた通りね、いま総理大臣やってる安倍さんの、安倍さん改憲派ですから、その作戦というお話をするんですけどね。やっぱりその前に確認しておきたいのは、今回の法律は、最後は国民が決められるという法律ですからね。この法律の正式な名前は、『日本国憲法の改正の手続に関する法律』ということで、実は国民投票という名前は本当は法律の名前にはないんだけど、でも憲法96条そのものに、国民投票で最後は決めるってあるわけですね。今日の話はまずね、国民投票法の仕組み、あるいは憲法改正の仕組みをきちんとおさらいはしたいと思うんですね」

image[070516-03tetuduki.jpg]村西利恵(進行役)
「実際どのように憲法改正の手続が行われるかということなんですが、衆参それぞれ全部の議員の3分の2以上の賛成が必要ですね。で、その時点で改正案が国民に発議されるということになります。そして国民投票が行われます。ここでは過半数の賛成で承認ということになるんですけれども、これ、法案はできましたけれども、施行されるのは3年後の2010年5月なんですね。なのでその間、憲法改正案の提出も審査もされない。凍結ということなんですね」

青山繁晴
「凍結です。実質ほとんど全部のものが凍結されるということで、その間に国民、考えて下さいねということでもあるんですね。で、この凍結が解けた後どうするかというと、ここにちょっと絵が出てますけどね(パネルの右下を示して)。これ、実際にもう決まった投票用紙なんですよ。国民が書くのは、賛成か反対に丸をつけるだけでね。この裏側に例えば、憲法9条改正する議案って書いてあってですね、あとは国民はもうどっちかに丸つけるだけなんですね。これで何となく仕組み、皆さんご存知だと思いますが、もう一度わかっていただいたと思うんですが、誰でも気がつくことの中に、この国民の過半数というのは、これはそうだろう、何でも物事決めるのは過半数が基本だから。だけど、ここがきついなと誰でも思うわけです(パネルの「総議員の3分の2以上の賛成で…」の箇所を示して)。特に、出席した議員じゃなくてとにかく議員全部、総議員のしかも3分の2以上賛成しないと、そもそも国民に提案できません。これがあるから、今までの発想だと自民党と民主党、大きな二つの政党が同じ手続法、国民投票法でまず合意しないと、その先の憲法改正も合意できるわけがない。だから同じ案を出しましょうという話になったわけですね。ところが途中で安倍さんがそれをやめてしまって、ひっくり返したわけですね。つまり自民党、公明党乗っかってるけど、自公の案だけで、民主党押しのけてやってしまった。だから憲法改正できないんじゃないかとなってるわけですね。しかし実はそれは安倍さんにとっては、このまま自民党と民主党があると、むしろ最後は憲法改正ができないと思ったようです、周辺の証言によると。というのは、例えば小沢さんの今回の戦略見ても、憲法改正の良し悪しとか中身以前に、とにかく自民党と民主党がずっと争ってる以上は、結局、自民党が改憲と言ったら民主党はそれに反対するだろうから、結局できないと。じゃあどうしたらいいのかということで、安倍さんなりの、あるいは安倍さんのブレーンなりのシナリオを考えたようで、そのシナリオがこれなんです」

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