「WiLL」慰安婦問題特集

2007.03.27 Tuesday 01:03
くっくり


 
■古森義久(産経新聞ワシントン駐在編集特別委員)【米下院「慰安婦決議」の仕掛人 マイク・ホンダの正体】
 公聴会での元慰安婦三人のうち、はっきりと日本軍の将兵に連行されたと証言したのはオランダ女性のジャン・ラフ・オハーンさんだった。オハーンさんはいまオーストラリア国籍となり、八十四歳だという。

(中略)

 そもそも講和条約や軍事裁判で処理され、懲罰されたことを、あたかもこれまでなんの措置もとられなかったかのごとく糾弾されるのは不当である。現在の日本国民の大多数がまだ生まれてもいない時代の出来事をなぜいま責められ、謝罪を迫られるのか。

 この点、オハーン証言は日本側として断固反論すべき問題点を内蔵していた。

 オハーンさんは公聴会では「インドネシアの抑留所にいた一九四四年、日本軍の将校に無理やりに連行され、慰安所で性行為を強要された」と証言した。いかにも日本軍全体が女性の強制徴用をしており、戦後も日本側はオハーンさんが連行され、セックスを強要されたことへの謝罪や賠償はなにもしていないように思わせる証言だった。

 ところが実際には、オハーンさんは戦後すぐにオランダ当局がインドネシアで開いた軍法会議で裁いた「スマラン慰安所事件」の有力証人なのである。

 彼女の証言などにより、日本軍の上層部の方針に違反してオランダ女性を連行し、慰安所に入れた日本軍の将校と軍属計十一人が一九四八年三月に有罪を宣告され、死刑や懲役二十年という厳罰をすでに受けているのだ。オハーンさんは今回の公聴会で日本軍が責任をとることを求めたが、責任者は六十年近く前にすでに罰せられている。

 日本政府には批判的な立場から慰安婦問題を研究した吉見義明氏も、著書『従軍慰安婦』のなかでオランダ政府の報告書などを根拠にスマラン慰安所事件の詳細を記述している。

 同記述では、オハーンさんらオランダ女性を連行したのはジャワの日本軍の南方軍幹部候補生隊の一部将校で、(1)軍司令部は慰安所では自由意思の者だけ雇うようはっきり指示していたが、同将校たちはその指示を無視した、(2)連行された女性の父のオランダ人が日本軍上層部に強制的な連行と売春の事実を報告したところ、すぐにその訴えが認められ、現地の第十六軍司令部はスマラン慰安所を即時、閉鎖させた、(3)同慰安所が存在したのは二カ月間だった、(4)主犯格とされた将校は戦後、日本に帰っていたが、オランダ側の追及を知り、軍法会議の終了前に自殺した−などという点が明記されている。

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