文化財修理予算と中国産漆はどうなった?…英国人社長の闘い【続報】

2017.02.23 Thursday 01:20
くっくり



 ……というのが、アトキンソンさんの主張です。


image[160222-02simomura.jpg]

 ところで…、
2015/2/9付:中国産漆に駆逐される国産漆!国宝守る英国人社長の闘いと日本人への提言
 の後半に紹介した中国産漆の問題は、その後どうなったのでしょうか?

 アトキンソンさんの今回のご報告の中に、この件はありませんでしたが、気になったので自分なりに調べてみました。

 そしたら、上記記事をUPしてから約半月後の2015年2月24日、下村文科大臣(当時)が記者会見で次のような発言をしているのを見つけました。

【それから2点目でありますが、文化財建造物修理における国産漆の使用拡大についてであります。
 今日、文化庁から、国宝・重要文化財建造物の保存修理における漆の使用方針について、国産漆を原則として使う旨、通知を発出することといたしました。
 近年、国内の漆需要の減少に伴って、国産漆の生産量が減少しております。このため確保が難しくなったり、コストが高くなったことによりまして、中国産漆との混合使用が行われておりますが、文化財建造物の修理は、本来の資材・工法で修理することが文化を継承する上で重要であります。
 漆の英名は「japan」、「japan」が漆ということになりますし、また、「漆」という漢字も実際は漢字ではなくて和語、もともとの漢字は「さんずい」が付いていなかったと言われていまして、「さんずい」を入れて「漆」という字が漢字となったわけでありまして、まさに日本の言葉でもあります。
 こういうふうに、我が国の文化そのものの象徴でもある資材でありますので、今回、原則国産使用の方針を象徴的に打ち出すことにいたしました。
 現在の需給状況に鑑みまして、当面、上塗りと中塗りを国産漆とし、平成30年度をめどに、下地を含めた100パーセント国産化を目指す予定であります。】

 ええっ、全然知らなかった!(゜◇゜)(漆の英名とかも含めて)

[7] << [9] >>
comments (4)
trackbacks (0)


<< 共謀罪で民進党の「その程度」・“慰安婦像”の懸念・資源エネルギー調査会で質問・自衛隊は拉致救出可能…青山繁晴「虎ノ門ニュース」
「朝生」青木理がとにかく安倍さんとトランプさんが嫌いで仕方ないことだけは伝わってきた >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]