文化財修理予算と中国産漆はどうなった?…英国人社長の闘い【続報】
2017.02.23 Thursday 01:20
くっくり
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まず、デービッド・アトキンソンさんのプロフィールを簡単にご紹介。
1990年頃にイギリスから日本に移り住み、1992年にゴールドマン・サックスに入社。
日本の不良債権の実態を暴くなどの実績を残されました。
現在、江戸時代から文化財の修復を行ってきた「小西美術工藝社」の社長さん。
「小西美術工藝社」は、国宝や重要文化財に指定された建造物の多くを手がける業界最大手です。
これまでアトキンソンさんは、日本の文化財保護の観点から、文化財行政に対してさまざまな問題提起をされてきました。
日本の文化財には、かなり傷んでいるのに放置されているものがあります。
傷みが進行する前に補修をすべきなのですが、できない状態。
なぜなら、日本政府が文化財保存修理にかける予算をあまり出さないからです。
image[150209-07table.jpg]
上記画像は、日本とイギリスの文化財保存修理にかける予算の比較表です。
日本の2014年度の予算は81億円5000万円。
イギリスの6分の1以下です。
日本人はあまり気にしませんが、外国人観光客は、傷んだところを見ると幻滅するので、観光には大きなマイナスだと、アトキンソンさんは指摘されています。
image[150209-06kokomade.jpg]
常にきれいな状態にしておくためにいくら必要か?
アトキンソンさんの試算では、年間およそ200億円だそうです。
国民1人あたりに換算すると、約200円。
1人あたり200円というのは、政党交付金と同程度の額です。
ここまでの話、詳しいことは冒頭にもリンクを貼ったこの記事に書いてあります。
■2015/2/9付:中国産漆に駆逐される国産漆!国宝守る英国人社長の闘いと日本人への提言
その少なかった日本の文化財修理予算が、2017年度からは大幅増額。
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