“戦う相手を間違えないで!” 中国亡命漫画家が描く「マンガで読む嘘つき中国共産党」

2017.02.11 Saturday 02:06
くっくり



 日本人は現在、当たり前のように自由や平和を享受しています。

 以前、有本香さんが、石平さんとの対談本「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」(僭越ながら書評)の中で、皮肉を込めてこう言っていたことを思い出しました。

「日本は奇跡の国ですね。これほど無防備なまま、こんなに豊かに栄えていて、今のところ華人支配圏ではないのですから」

 ウイグル、チベット出身の方々や、辣椒さんのように中国の民主化を求める中国人の方々の声を通して、本当の自由とは、平和とは何なのかを、改めて考えてみる機会にしたいものです。


 最後に、冒頭紹介した1月20日付「デイリー新潮」より、辣椒さんのコメント部分を引用しておきます。
「この作品を描いていた時は、いま習近平政権下で行われている凄まじい人権抑圧と愚民化政策を告発したいという一心で、まさか米国amazonのランキングで1位になるなんて、想像もしていませんでした。

 もともと日本人向けに日本語で発表した作品ですが、私としてはやはり中国の同胞に読んで欲しい。そこで出版社にお願いして中国語版の電子書籍を作ってもらい、米国と英国のamazonで販売することにしました。

 中国では、習近平の独裁化と神格化が進み、批判は一切許されません。マンガでも描きましたが、まるで北朝鮮の金正恩政権のようです。

 もちろん、私の描いたマンガを中国国内で読むことは許されません。中国のインターネットは共産党が厳重に管理しており、amazonで本を買うことができないようになっています。紙の本や電子書籍データを中国国内に持ち込もうとしても、もし税関で発見されたら、没収されるのはもちろん、公安当局から厳しい取り調べを受ける羽目になるでしょう。

 それでも在外中国人や外国を旅行中の中国人は読むことができるはずです。また、共産党のインターネット支配が及んでいない香港やマカオ、それに台湾の人など、中国語圏に住んでいる人々にも読んで欲しい。

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