「反日だけはカンベン」「自衛隊に名誉を与える憲法に」 海洋冒険家の堀江謙一さん

2017.02.09 Thursday 03:32
くっくり



 一度、海自の厚木基地で講演し、その講演活動の一環として、P3Cに搭乗し、硫黄島まで連れて行ってもらったこともあるそうです。

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2014年6月11日「アンカー」より硫黄島の全景]

 いまだに収容されない旧日本兵の遺骨が多数眠っている硫黄島。

 堀江さんはミッドウェー島近海を航海した時のように、合掌し、黙祷せずにはいられなかったそうです。

 所属する関西ヨットクラブの新年会では、毎年、海上自衛隊や海上保安庁の皆さんが来てくれるのだとか。

 もう20年以上も前になりますが、海上保安庁の職員から、「尖閣諸島を守りますよ!」という話も聞いたそうです。

 尖閣諸島周辺に中国の船が押し寄せてくるずっと前の頃から、国土を守るという意識が高かったことに、堀江さんは驚いたそうです。

 寄稿の最後に、堀江さんはこう述べています。

「僕が78歳のいままで、世界中の海をヨットで航海できたのは、戦後70年以上、日本が平和だったからだ。日本が平和だったのは、“平和憲法”を堅持したからではなく、命をかけて日本を守ってくれた自衛隊がいたからだと思っている。
 日本国憲法が認められているのに、「自衛隊が違憲だ」などという考え方があるようでは、日本を守ることなど到底できるわけがない。それ以前に、命がけで日本を守ってくれている自衛隊員に対して失礼だ。もっと誇りをもって任務についていただけるよう憲法を改正すべきだと考えている。
 右であれ、左であれ、愛国心をもって国について考えているのなら、ぼくは聞く耳を持つ。しかし、ぼくは反日だけはカンベンしてほしい。祖国人を愛さないなんて、少なくとも海の男にそんな人はいない。
 ぼくはこれからも祖国への愛を忘れずに、100歳まで海洋冒険を続けたいと思っている」

image[170209-05kaijoujieitai.jpg]


 ちなみに…

 著書「太平洋ひとりぼっち」は、アメリカやイギリスなどで出版されましたが、10年ほど前に、ある韓国人の大学教授経験者がこの本を知り、韓国語への翻訳を申し出てくれたそうです。

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