平和だから呆けたのではない。他人任せにしたから呆けたのです。 “幻の名著”が新書で復活!「壊れた地球儀の直し方」
2016.06.10 Friday 21:11
くっくり
「…しかし一粒の麦の一節に、こころを打たれない青春があるだろうか。年齢の話ではない。そんなものは勝手に移ろってゆく。誰にもひっそり志がある。そこに永遠の青春が息づく」(p.148)
私にとって青山さんは、国際情勢や安全保障の「先生」であるだけでなく、文章を書くうえでの「先生」でもあるのです(^^ゞ
最後に、今回最も心に残った言葉を紹介します。
平和ボケについて語られたものです。
「実は、日本国民は平和だから呆けたのじゃない。他人任せにしたから、呆けたのです。
(中略)平和とは積極的に前に出て、自らを犠牲にしてでも戦いとるものです。スウェーデンにしろスイスにしろ、そういう思想であるからこそ、いくら平和が長く続いても呆けたりしないのです」(p.358〜359)
「他人任せ」の「他人」とは、もちろんアメリカです。
アメリカとの同盟は大切です。不可欠です。
でも、アメリカに運命を委ねてきた戦後の日本の生き方が、この厳しい国際情勢の中でいつまでも通用するはずはありません。
そのことを、本書は嫌と言うほど教えてくれます。
中国の軍艦が初めて尖閣周辺の接続水域に侵入し、漫画『空母いぶき』に描かれている“日中衝突”がいつ起きてもおかしくない今、全国民必読の書と言っても過言ではないでしょう。
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