慰安婦像そのままで10億円支払って合意実行されたことにするカラクリを模索中の日韓! 青山繁晴「インサイト・コラム」
2016.01.20 Wednesday 19:09
くっくり
馬場信浩氏はカリフォルニア州在住ですが、同じカリフォルニア州に本拠を置く目良浩一氏らのGAHT(歴史の真実を求める世界連合会)とは対立関係にあります。
「慰安婦像撤去」という目的では一致しているものの、方法論が大きく異なっているためです。
私が両者の普段の主張から受ける印象では、
GAHTは、中韓が広めた歴史捏造の誤解を解き、日本の名誉を取り戻そうという立場、つまり正攻法で戦っています。
馬場氏は、「性奴隷」は捏造だと主張しても今のアメリカでは受け入れてもらえないので、誤解を解く作業はひとまず脇に置き、まずは慰安婦像撤去という一点で動くべきだという考えのようです。
オーストラリアのストラスフィールドでも2014年に慰安婦像設置の危機がありましたが、公聴会で現地日本人(AJCN)をはじめとする設置反対派は、歴史戦には深入りせず、つまり中韓の土俵には乗らずに、「多文化主義の尊重」「地域社会の融和の大切さ」を掲げ、「慰安婦像によって分断された町として記憶されてはいけない」と主張しました。
結果、当初は中韓側についていた議員の態度を変えさせることに成功しました(詳細はこちら)。
馬場氏の考え方は、このオーストラリアの例に沿ったものかもしれません。
直球と変化球、どちらの方法が良いのか?
慰安婦像が建てられようとしている地域の状況にもよると思うし、私からは何とも言えません。
ただ、もちろんAJCNは、喫緊の課題であった像の設置を阻止するために歴史戦をいったん脇に置く作戦を取っただけであり、今回の日韓合意で、まるで日本政府が「20万人の強制連行と性奴隷化」を認めたようになってしまったことについては、当然ながら非常に怒っています(1月4日の声明)。
一方、ソウルの日本大使館前の慰安婦像については、青山さんからも解説があったように、米国や豪州の慰安婦像とは全く性質が違います。
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