当たり前のことを当たり前にできる国へ!今週ヤマ場の安保法制

2015.07.13 Monday 02:04
くっくり


 法律上、できる限界を「10」だと制定したからといって、常に限界まで自衛隊が動くわけではなく、「8」やるのか、「6」やるのかは時の政府の判断だと。

 この「時の政府の判断」に委ねるのが心配なんだという人もいるようですが、でも、行けるようにしておかなければ、何かあった時に全く身動きが取れなくなってしまうというのが、佐藤さんの、そして自民党の主張です。

 いわば、どこの国でもやっている、ごく当たり前のことを当たり前にできるようにするための法整備なのに、何でこんなにも揉めるのか?

 現場を知らない、行ったこともない人たちが、机上の空論で議論をするから話が現実と乖離してしまうのだと、佐藤さんは言います。

 僭越ながら付け加えさせていただけば、メディアの無知と偏向(イデオロギーと言うべきか?)がそれに拍車をかけているように見えます。


 佐藤さんの論説の肝の部分は「WiLL」をご購入のうえ確認していただくとして、私が気になったのは、過去にあったこの2つの実話。

 ご本人が以前ツイッターでも短く紹介されていたし、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

image[150712-02timor.jpg]
[2002年4月、東ティモールでPKO活動に従事する自衛官を激励する小泉総理(当時)]

(1)東ティモールで日本人のレストラン経営者から、「近くで暴動が起きている。助けてくれ」と自衛隊に連絡が。
 しかし現場に駆けつけて警護する、いわゆる「駆けつけ警護」は当時、認められていなかった。
 法律上は助けることができなくても、自衛隊が「助けない」という選択肢はない。
 そこで、部下隊員がたまたま休暇で外出している隊員を迎えに行くという名目で車を出し、座席に余裕があるから「たまたま」遭遇した経営者も乗せてくる、と、現場がトンチのような論理を組み立てて邦人保護に当たった。
 本来、政治は現場に無理をさせたり、迷わせたりしてはいけない。
 なのに、今までは「超法規的措置」となる可能性のある判断までも現場に押し付けてきた。
 今回、「駆けつけ警護」が認められるなど、ようやく任務と権限の乖離を狭める作業をすることができた。

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