安保法制でまず論議すべきこと 青山繁晴「ザ・ボイス」
2015.05.29 Friday 01:50
くっくり
その後、ニュースピックアップセブンの「安倍総理が自衛隊派遣の判断基準を提示」について、青山さんの解説(要旨)。
【安倍総理がずっと強調しているキーワードがある。
「切れ目のない安全保障」
「切れ目のない備えをするのがこの法整備の目的だ」
重大な根幹に関わること。
安倍総理の認識としては、現在、切れ目があるということ。
国民を守る上において、切れ目があるというのは、本来信じられない話。
たとえばこの有楽町のスタジオに、警察の武器では対処できないテロリストが入ってきたとする。
練馬から自衛隊が駆けつけるかどうかの話をした時に、たとえばテロリストとはっきり分かったら国会で審議をして、防衛出動。
そのテロリストも単なるテロリストじゃなくて、警察力では押さえ込めないとはっきりしなきゃいけなくて、それもISILとかでは本当は困るので、どこかの国家が派遣してくれたってことまで分かって、初めて、防衛出動を閣議決定するかどうかって閣議を開く。
が、1人でも反対があったら、仮に「平和の党」である公明党の太田国土交通大臣が反対したら、閣議決定できない。
太田さんを罷免して安倍総理が兼ねるか、新たな大臣任命するかして、もう一回閣議開いて、一致しないと防衛出動ができないので、それが決まるまでは自衛官はここに来れない。
重火器を持つテロリストが来た場合は、警察の銃ではとても相手できないので、ようやく自衛隊が駆けつけた時には、ここのスタッフはみんな死体になっているのが現実。
それが「切れ目がある」ということのひとつ。
基本的には、こういうことは絶対あり得ない。
どういうことかというと、世界の国々は、少なくとも主要国は全部、警察と軍隊が二段構えになっている。
民主主義国家の警察は極めて行動が制限される。
警察は「ポジティブリスト(これだけはしてもいいよリスト)」を持っている。
たとえば、裁判官が逮捕状出した時だけは逮捕できるとか。
条件が揃わないとできませんと。
ところがこれと対照的に軍隊というのは、「ネガティブリスト(これだけはしてはいけないリスト)」という最低限のことが法律でリストアップされてて、それ以外は全部やりなさいと。
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