安保法制でまず論議すべきこと 青山繁晴「ザ・ボイス」
2015.05.29 Friday 01:50
くっくり
僕は自衛隊が行く前にイラクに入ったが、南部に下りて行った時に、イギリス軍に言われたのは、「これはどういうことなんだ、日本国民はそんなに忘れっぽいのか」。
何のことかというと、(1993年)カンボジアで、高田(晴行)さんという警部補が殺された。
この時、銃を外して、任務に就いてた警察官、高田さんだけではなく、他の人も銃を外してた。
守っていたのはオランダ軍で、一番強いと言われた海兵隊。
オランダ軍の言い分もあるだろうが、要するに銃声がしてオランダ軍が逃げてしまった。
そのために高田警部補は取り残されて、殺害された。
その高田警部補のことを、日本人はじゃあ忘れてるのかと。
オランダ軍に、あの精鋭の自衛隊が守ってもらうっていうのは、一体どういう話なんだと。
憲法を変えりゃいいじゃないかと、イラクで散々言われた。
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[2013年11月16日、カンボジアを訪れた安倍総理はPKO活動中に殉職した高田さんの慰霊碑の前で手を合わせた]
この方がもうひとつ重大なことを言われてるのは、要するにイラクやその前後に派遣された、手足を縛られて、ロケット弾撃ち込まれても何もするなと、小泉さんがそういう派遣をしたから、共産党の志位委員長の国会質問で明らかになったとおり、54人の自衛隊員が帰国後自殺なさってる。
志位さんは、「こんな所に追い詰めて」って話をしたいんだろうけど、自衛官は使命感を持って行ったんです。
行ったけれども、撃ち込まれても何もするな、頭抱えてろと言われて、それで心理的な傷を抱える人が出るのは当たり前。
質問してる側も、一体何を訊いているのか。
そういう現状がこの番組を機会に出てくるのは大事なこと。
自衛官やそういう方々もメールを寄せて下さい。
なぜかというと、そもそも国会審議に一番欠けているのは、現場の意見。
諸国では当然、制服を着た軍人が議会で証言する。
少なくとも現場の人に証言させて、その上で議論したらどうですか。
そうしたら、自衛官を国会に呼ぶなんてとんでもない、戦争だ戦争だと言うのだろうが、そんな愚劣な国会が世界のどこにありますか】
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