植村隆LA講演テキスト…在米日本人「朝日慰安婦記事取り消しも日本の保守の声も米国では全く知られていない」

2015.05.11 Monday 04:01
くっくり


 去年は、日本の大手の新聞社2社、産経新聞と読売新聞から、また激しいバッシングを受けました。
 この2つの新聞は、実は、私が書いた金学順さんについて、自分たちはかつて強制連行された、というふうに書いています。
 にもかかわらず、それにはほっかむりをして、私を標的にしていました。
 これはまさに天に唾する行為で、フェアではありません。
 ここに今、私、植村バッシング、あるいは朝日新聞バッシングへの、本質があると思います。
 つまり、いわれなき攻撃、であります。
 それはジャーナリズムではない、と思います。

※くっくり注:産経も読売も確かに当初は朝日同様、間違った報道をしていました。しかしこの2社は間違いが分かった段階で、それなりに修正してきました。ところが朝日はそれをしてきませんでした(元主筆の若宮啓文に言わせれば、「朝日も修正はしてきた。訂正しなかっただけ」だそうですが)。

 私は、産経新聞や読売新聞が、強制連行と書いた、ということを批判してるわけではありません。
 そういうふうな表現を、金さんがしている、と受け取れられる、証言はあったんです。

 そうではなくて、私は「だまされた」と書きましたが、問題は、だまされたのが強制連行だったのか、ではなくて、意思に反して、本人の意思に反して戦場に連れて行かれて日本軍の性の相手をさせられた、というところが問題なのであります。

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 なぜ私が、これほど、標的にされるのでしょうか。
 3つの理由が考えられます。

 第1に、私が最初に署名入りで金学順さんのことを、記事にしたこと。
 この金学順さんの証言が、世界に広がって、慰安婦問題というのが国際化したわけです。

 第2は、私の妻が韓国人であります。
 そして私の妻の母親が、日本の…、太平洋戦争犠牲者の遺族会の幹部をしています。こういうふうなことも、私を標的にする物語が作りやすかったんだと思います。

 そして3番目、朝日新聞は、過去の、戦争中は侵略戦争に協力したんですが、戦後は、過去の、植民地支配を反省して、侵略戦争も反省してアジアとの和解っていうのがひとつの、朝日のリベラルな報道のスタンスでありました。

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