東日本大震災4年…10万人災害派遣の裏で隊員を「便利屋」扱いした政治家たち

2015.03.09 Monday 17:42
くっくり



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陸自1尉 迷惑でしたね。

海自3佐 あまりはっきり言うなよ。

一同 (苦笑)

陸自1尉 ある副大臣が自衛隊の案内で避難所を視察した際、当然、被災者からはいろんな要望が出る。
 すると副大臣はその場から携帯電話で役所に連絡し、「あれやれ」「これもやれ」と指示を出した。目の前の被災者が困っているのは事実だが、他の避難所にも多くの被災者がいて、救援物資は全体的に不足する中で計画的に配分されていた。それを横から指示すると配給計画全体が狂ってしまうわけです。自分の力を見せたいためでしょうが、そんなこともわからないのかと……。

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陸自2佐 それは重大な問題。避難所で『おにぎりが20個足りない』と言われて、自衛隊の調整所に『20個すぐ届けろ』と電話してきた政治家もいた。

陸自1尉 困るのは給食支援が不公平だという政治家からのクレームでした。自衛隊が配給している避難所は温かい食事が出るが、他の避難所はカップラーメンでしのいでいる。うちの地元の避難所にも温かい食事を出してくれというもの。どこで給食支援をするかの計画は自衛隊の判断ではなく、自治体の要請に基づいている。自治体は自衛隊が拠出した食料費をあとで政府に払わなければならないから、全体の計画の中でやりくりしている。それを知らない政治家が『うちも、うちも』と騒いだんです。

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海自2佐 内局が被災地選出議員の中で一番気を使っていたのは安住淳・民主党国対委員長らしいよ。元防衛副大臣だけど、自衛隊嫌いで知られている人だから。通常は県庁所在地にだけ置かれる災害派遣の調整所を、安住氏の地元の石巻氏に特別に置かれたのは、それでじゃないかな。表向きは、「被害が特に深刻」というものだが、同じように深刻な被害を受けた陸前高田には置かれていない。

海自3佐 どの代議士とは言わないが、市谷(防衛省本省)にまで何度も電話した政治家もいた。内局は、現場はルールに従ってやってることを知っているから、「わかりました」と言うだけ。すると「まだやってないじゃないか」とまた電話がかかってくるんだそうだ。

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