東日本大震災4年…10万人災害派遣の裏で隊員を「便利屋」扱いした政治家たち

2015.03.09 Monday 17:42
くっくり



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陸自2尉 政府も自治体も、民間業者に依頼すればカネがかかるが、自衛隊ならタダで済むと思っている。

海自3佐 それが理由なら自衛隊を頼っているというより便利屋扱いしているだけ。総理はかつて、「改めて法律を調べてみたら、『内閣総理大臣は自衛隊の最高の指揮監督権を有する』と規定されており、そういう自覚を持って役割を担っていきたい」とおっしゃったが、最高の指揮権と何でも自分の権限で自衛隊を動かせるということは違う。

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陸自1尉 隊員が命がけで実施した福島原発3号機への海水投下作戦もそうです。総理の指示なのに、正式な大臣命令は出されず、統合幕僚長の判断ということにされた。まぁ、正直あの総理に“命を賭けろ”と命じられても隊員のほうが戸惑いますが……。
 それだけではありません。
 当日(3月17日午前)の作戦実施直前、実は現地では高圧放水車による放水準備が進行していた。ヘリによる空中投下と地上からの放水、どちらが効果的か考えるまでもない、放水車です。それなのに、総理肝いりの空中投下をやらせるために、より効果的な地上放水を後回しにした。いわば、政治のパフォーマンスのために自衛隊員の生命を危険にさらし、なおかつ、効果的な冷却が二の次にされたのではないでしょうか。

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陸自2佐 政府は原発対応にあたった隊員に1日約4万円の手当をつけることにしたが、カネの問題ではない。

海自2佐 総理が宮城の被災地を視察した際、大型船が陸地に乗り上げている前でインタビューを受ける予定だった。すると、2か月以上も後回しにされていた船の周囲の瓦礫を撤去するように指示が出た。被災者のためではなく、総理の会見場づくりが優先だったんじゃないか。


【避難所から「あれやれ」「これもやれ」と指示する副大臣】

――多くの大臣や政治家が現地を視察した。役に立ったのか。

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