東日本大震災4年…10万人災害派遣の裏で隊員を「便利屋」扱いした政治家たち
2015.03.09 Monday 17:42
くっくり
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「SAPIO」2011.8.17/24号
特集【震災と闘う自衛官が「背負うもの」120人の証言】より
<本音暴露>
調整所に直接「おにぎり20個届けろ」と電話してきた政治家もいた
【自衛官4人匿名座談会】
「10万人災害派遣の裏で隊員を『便利屋』扱いした政治家たち」
10万人が動員された東日本大震災の災害派遣は、自衛隊にとって紛れもなく「史上最大の作戦」であった。
だが、現場で作業にあたった自衛官たちは「政治のパフォーマンス」に振り回され、それが復旧・復興の障害となった一面もあったようだ。現地で活動した陸自2佐、陸自1尉、海自2佐、海自3佐の4人が、何が起きていたのかを本音で語り合った。
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――10万人動員、不安はなかったか。
陸自2佐 あの人数には北澤俊美・防衛大臣もカウントされている(笑)。しかし、軍隊の常識から言えば、ありえない動員のやりかただった。2万人派遣の計画を立てていたら、途中で5万人と指示され、その対応を取ろうとすると今度は10万人だと。実際の任務を前提にすれば根拠のない数字であり、現地の事情を何も考えていない。
海自2佐 10万人となると首都防衛にも影響する。国家の一大事とはいえ、無計画に10万人と言われて、それが心配だった。
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陸自1尉 災害派遣で自衛隊の任務は救援と支援。復旧は第一義的には自治体の仕事で、われわれはその支援にあたります。今回はその自治体が大きな被害を出して機能しなかったから、われわれのできることはすべてやった。ただ、総理は復旧作業は自衛隊がやる仕事だと勘違いされているとしか思えません。自衛隊を頼っていただいているのはわかりますが、6月いっぱいで災害派遣のJTF(統合任務部隊)が解散し、撤収作業を進めていたところに、今度はハエの駆除をやれと指示が出たから「防疫支援隊」を多数編成しました。防疫は重要ではあるが、民間の専門業者を大量投入すればできることじゃないですか。
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