『イスラム国』を利する日本人を憂う

2015.01.26 Monday 19:08
くっくり


 あふれる「情報」。

 たとえば後藤さんの画像に添付されているメッセージは本人の声なのか?で、見解が分かれているようです。

 昨日(25日)の「Mr.サンデー」で音声分析の専門機関は「別人の声だ」と言っていました。
 でも一夜明けて別の番組では、別の機関が「後藤さんの声だ」と言っていました。

 (菅官房長官は26日午前の会見で「(音声が本人であることを)否定することはできない。可能性が高い」と話しています)

 そもそも今回の画像は、「イスラム国」が今までネットに公開してきた物とは手法が違っているということで、その点でも様々な分析があるようです。

 が、あえて言えば、これらは枝葉の問題でしょう。

 「イスラム国」の真の目的は何なのか?
 という大枠でも専門家の間で見解が分かれているようですから。

 「イスラム国」は当初の身代金要求を取り下げて、ヨルダンに収監中のサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放を後藤さん解放の引き換えに求めていますが、これが本当の目的なのかどうかも分からない。

 また要求が変わるかもしれないという話もあります。

 米国主導の有志連合に参加しているヨルダンを巻き込んで、日本とヨルダンとの関係に楔を打つ目的があるのではないか?という見解も根強いようです。

 身代金だのリシャウィだのよりも、最初から宣伝効果が狙いではないかという話もありますね。

 「他のイスラム過激派より俺たちの方がすごいことやってるんだよ!だからみんな参加してくれ!」という、リクルートが目的ではないかという。

 ある意味、北朝鮮以上に常識が通じない集団ですから、相当の専門家であっても彼らの真の目的は見抜けないのではないかと思います。


 ヨルダンでは昨年12月に、軍のパイロットが「イスラム国」の人質となっています。

 その12月の段階で、「イスラム国」がヨルダン政府に対し、パイロットと引き換えにリシャウィ死刑囚の釈放を要求したが、ヨルダン政府は拒否したという報道があるそうです。

 もしこれが本当であれば、ヨルダン政府としては、自国民を助けることを一旦拒否したのに、今回、外国人(後藤さん)と引き換えに釈放するという選択肢はあり得ませんよね。

 いくら親日国であってもヨルダンの世論が許さないでしょう。

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