鯨供養祭にみる日本人の心と戦略見直しを迫られる捕鯨問題

2014.05.05 Monday 03:10
くっくり



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 例年は、先ほど画像で紹介した「くじら供養碑」前で行われるのですが、この日はあいにく雨だったため(四国や近畿を中心に「ノロノロ低気圧」が直撃していました)、町内にある順心寺で行われました。

 順心寺は、古式捕鯨の創始者とされる和田頼元が眠るお寺です。

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 初めに、太地町の三軒一高(さんげん・かずたか)町長が挨拶しました。

 「陸の孤島のようなこの地で、先人たちは生きるがために鯨に挑み、その恵みで生かされてきた。鯨への感謝の気持ちを持ち続け、現在、未来へと鯨との関わりを続けて、今後の歴史を築いていきたい」

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 3月31日に、国際司法裁判所(ICJ)は、日本の南極海での調査捕鯨を国際捕鯨取締条約違反とする判決を言い渡しています。

 これについて、漁協の参事である貝良文(かい・よしふみ)さんは、挨拶の中でこう述べました。

 「大変厳しい状況に追い込まれている。私たちは先人から受け継いだ文化を絶やすことなく、鯨類の恵みに感謝したい」

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 このあと法要が営まれ、出席者が1人ずつ焼香をしてこの1年間に捕獲した鯨に感謝するとともに、今後の漁の安全を祈りました。

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 太地町では、国際捕鯨委員会で規制されていない、コビレゴンドウなどを対象にした沿岸小型捕鯨が、5月1日から解禁されました。


 日本人にとって捕鯨は大切な文化です。
 鯨を供養する祭事はもちろん太地町だけでなく、全国各地の捕鯨に関わりの深い町で行われています。

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