[総理初メッセージ]【続・紀元節】外国人から見た日本と日本人(38)

2014.02.11 Tuesday 00:51
くっくり


 
■ドナルド・キーン=1922年(大正11年)生まれ。アメリカ人。日本文学研究者、文芸評論家。日本文化を欧米へ紹介して数多くの業績を残してきた。東日本大震災を契機に、コロンビア大学を退職した後、日本に帰化した。
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産経新聞2013年10月2日付より、伊勢神宮の「遷御の儀」に参加した後のインタビューより

 とても素晴らしい儀式だった。4回も遷御の儀を見ることができて、91歳まで生きていて本当に良かったと思う。

 1回目に見た1953年は外国人の拝観者はほとんどいなかったが、今回は私の友人も米ボストンから駆け付けた。国籍という枠組みを超越した神事で、もはや伊勢や日本国内だけの儀式ではなくなっている。

■マンジョット・ベディ=1969年(昭和44年)インド・ニューデリー生まれ。外交官の父の影響で、2歳でインドを出てからアジアやヨーロッパの国々を転々として育つ。17歳で来日。1997年、映像制作会社(株)TYOに入社。カメラマン、アートディレクター、クリエイティブディレクターとして数々のTVCM等の制作に携わる。2006年、(株)TYO 1stAvenue事業部を設立。2013年に行われた伊勢神宮“式年遷宮”のポスター撮影、イメージVTRの撮影などを担当した。
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「PAPERSKY」2012/12/17より

 僕が初めて伊勢神宮を訪れたのは、平成15年。日本で20年ほど暮らしていたので、ある程度日本の文化や伝統にはふれていたのですが、日本のもっと奥まで五感でふれたいという思いもあって、知人に連れられて訪問しました。

 実際に訪れてみると、伊勢のことも、神道のことも知らない、ましてや自分の宗教ではない信仰の場所なのに、大変感動したんです。宇治橋を歩いて五十鈴川を渡っていくと、川のせせらぎや葉っぱのゆらぎ、やさしい風、玉砂利の音…まわりの現象が五感に響いてくるんですね。しかもそこは1300年もの間、いやもっと昔から1ミリも変わっていない景色が広がっている…。そう思ったら、体に電気が走るくらいの衝撃を受けました。

 2歳の時にインドを出て、ヨーロッパ、イギリス、アメリカ、オマーン、サウジアラビア、日本と、いろんな国を転々としてさまざまな国の文化にふれてきた自分が、こんなにも感動したのはなぜか? 日本人でもない自分がこれほどに感動したのはなぜか? 不思議に思いましたね。

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