半世紀の時を超えた日米の絆の物語〜アーレイ・バーク「ビーバップ!ハイヒール」より
2014.01.11 Saturday 02:12
くっくり
「何とも腹立たしい。黄色い猿どもめ」
赴任から1ヶ月ほどしたある日……
「それにしても、なんて殺風景な部屋なんだ」
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その日、彼はホテルの部屋に戻ると、買ってきた花をコップに差した。
「せめてもの慰めだな」
このささやかな花が、意外な事態を招く。
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翌日、夜勤から戻ってみると、コップに差した花が花瓶に移されていた。
彼はフロントに赴き、苦情を言った。
バーク
「なぜ余計なことをするんだ。誰が花を花瓶に移せと言った?」
従業員
「恐れ入りますが、それは当ホテルのサービスではございません」
バーク
「何だって?」
誰が花瓶に花を移したのか分からなかった。
さらに数日後……
花瓶には昨日までなかった新鮮な花が生けられていた。
「いったい誰がこんなことを……」
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花はその後も増え続け、部屋を華やかに彩った。
再びフロントへ赴くバーク。
「私の部屋に花を飾っているのが誰なのか、探してくれ」
ホテルが調べた結果、花を飾っていた人物が判明。
それは彼の部屋を担当していた女性従業員だった。
image[140110-11josei.JPG]
彼女はわずかな給料の中から花を買い、バークの部屋に飾り付けていたのだった。
それを知ったバークは、彼女を問い詰めた。
「君はなぜこんなことを?」
「花がお好きだと思いまして」
「そうか、ならば君のしたことにお金を払わねばならない。受け取りたまえ」
と、彼女にお金を渡そうとするバーク。
ところが彼女は……
「お金は受け取れません。私はお客様にただ居心地良く過ごしていただきたいと思っただけなんです」
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