ルーズベルトが仕掛けた日米戦争 ドーク教授の見解

2013.12.09 Monday 17:07
くっくり


湯浅 ドークさんご自身は、昭和の戦争をどのように見ておられるのでしょうか。

ドーク もともと日本には、アメリカへの攻撃はもちろん、どこの国とも戦争をするつもりはなかったと思います。日中戦争について言えば、中国大陸の混乱に日本は引き込まれてしまった。特に満州ですね。日露戦争で日本が権益を得た満州に住んでいた人たちは、朝鮮人であっても日本人であっても、日本が守らなければなりませんでした。彼らが中国人に殺されたり暴行されたりする事件が相次ぎ、日本は傍観できなかった。それが満州事変(1931年9月)の引き金となったのです。

湯浅 万宝山事件(同年7月)などですね。1937年以降の日中間の戦争では、日本が戦った主たる敵は国民党軍で、中国共産党軍ではありませんでした。

ドーク そうです。日本は当初、国民党とも協力しようとしていたのだと思いますが。

湯浅 その流れを変えたのが、第2次国共合作。

ドーク 西安事件(1936年12月)で、中国共産党につながる張学良らに蒋介石が拘禁され、中国共産党と共に日本と戦わざるを得なくなった。

湯浅 しかも中国共産党は、国民党軍を日本軍と戦わせる一方で、自分たちは日本軍との戦闘よりも勢力拡大に熱心でした。にもかかわらず中国共産党は、自分たちが日本と英雄的に戦って勝利し、今の中華人民共和国に至ったというストーリーを国民に教えています。まさに歴史を都合よく解釈して、正当化に利用しています。
 日米間の戦争についてはどうでしょうか。日本よりもむしろアメリカ側に、戦う意図があったという議論がアメリカ国内でもあります。歴史修正主義と批判されているのかもしれませんが。

ドーク 国際法上、日米戦争の始まりは日本の真珠湾攻撃ではありません。それは、1941(昭和16)年7月のルーズベルト大統領による日本の在米資産凍結です。これは当時の国際法では「戦争行為」にあたります。アメリカでは批判される見解かもしれませんが事実です。
 ですから、法律的には、真珠湾攻撃は日本の防衛行為だと解釈されます。日本はもともとアメリカを攻撃したくはなかったのに、ルーズベルトが仕掛けた。ただ、彼も日本と戦いたかったのではなく、国民の意識をナチス・ドイツとの戦いに向けようとしたのです。

湯浅 第一次世界大戦後、アメリカはヨーロッパには参戦しないという反戦気分が国民の間に蔓延している中で、なんとかイギリスを助けたかった。

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