「たかじん委員会」共産党SPで触れられなかった事実…共産党はかつて改憲を目指していた

2013.10.07 Monday 00:42
くっくり



 衆院選で野党第二党に躍進した1970年代以降、他党との連立政権樹立を念頭に、「憲法違反の自衛隊は解散させるが、国民の合意があれば憲法を改正し、最小限の自衛措置は取る(軍隊を持つ)」という方針を打ち出した時期もある。

 「9条堅持」を明確に打ち出すようになったのは90年代に入ってからだ。「冷戦が終わり、軍隊無しにやっていける世界が来た」と考えたからだ。いま党はかたくなに「護憲」を掲げているが、現実的な憲法論に立っていた時代もあったということだ。

 憲法改正の是非を大いに論じたらいい。憲法は神棚に上げておくものではない。護憲派にその傾向が強い。特に9条の検証は急がねばならない。これは明らかに日本の属国化を前提にした条文だ。

 「戦力を保持しない」と規定した理由は、単に戦前の日本軍に代わる米軍が憲法制定時は駐留していたからだ。

占領が終わり、独立国になった現在の日本にとってふさわしい条文なのか、日米安保体制のあり方も含めて議論が必要だ。】

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 また筆坂さんは、「正論」2013年10月号に掲載された元公明党委員長の矢野絢也さんとの対談【憲法を改正するなら前文と九条からだ】では、このような発言をしています。

 「問題は、わが国が集団的自衛権をどの範囲まで行使するかということなんです。そこをはっきりさせないで、嘘に嘘を重ねてきた。護憲派も改憲派も世界ではまったく通用しない議論を延々と続けてきた。特に共産党はもともと、憲法九条は民族の存立を危うくする条文であり、変えるべきだと主張していたんですよ。それが今では憲法九条は世界の宝と言っている。憲法は一字一句変わっていないのに、共産党は主張を百八十度変えてしまった」

 「私は護憲派の最大の弱点は九条だと思うんですよ。彼らの九条の解釈は、一切戦力を持たないということでしょう。共産党、社民党、その他の護憲運動をやっている市民の人たちもそうです。そうすると自衛隊は憲法違反の存在になります。つまり丸腰論なんですよ。じゃあ、現実的に現在の国際情勢、東アジア情勢の下で、丸腰でやっていけるのか。おそらく国民の大多数は無理だと思っています。だからこの立場を取っている限り、護憲派は改憲派に勝てるはずがありません。共産党はかつて、自衛隊は憲法違反の存在だからこれをなくす。その後、自分たちが政権を取ったら憲法を変えて自前の軍隊を持てるようにすると主張していました。共産党はなぜその立場に帰らないのか。自民党が改正案を出す前に、彼らこそが平和を守るための改正案を提起すべきでしょう。それぐらいの運動をしないと、本当に憲法を論じていくことにならないと思う」

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