日本よ、これがスーチーだ

2013.04.22 Monday 19:52
くっくり


 このような歩みを続けるミャンマーへの制裁は続けて、北朝鮮への制裁は解除するアメリカとは、如何にいい加減な国であるか明確に分かるであろう。

 西村眞悟さんの話を無理矢理3行にまとめると……

 ミャンマーは国造りのため軍事政権が必要だった。
 スーチー女史は顔はビルマ人だが中身はイギリス人。
 スーチー女史にとって英米流の民主化以外は「悪」であり、そのため日本の人道支援も非難した。

 ……あっ、4行になってしまった(^_^;

 皆さんご存知の通り、その後ミャンマー情勢は大きく動きました。

 支那との距離を取り、西側諸国との関係改善に動き出し、2010年11月の総選挙で民政移管を果たしました。
 また同月、ミャンマー政府は「スーチー女史は軟禁期限を迎える」と発表し、その後軟禁が解除されました。
 アメリカは2011年12月のクリントン国務長官のミャンマー訪問以降、対話路線を進めて関係の構築を図ってきました。
 今やミャンマーは経済面でも大きな注目を浴び、「アジア最後のフロンティア」とまで言われるようになっています。


 それにしても、スーチー女史の来日報道で改めて思ったのは、メディアというのは、物事を何かにつけ善と悪の単純な図式に当てはめようとするのだなぁと。

 すなわち、「スーチー女史=善」「軍事政権=悪」という図式です。

 が、ここまでお読みくださった皆さんはお分かりのように、事はもちろんそんなに単純ではありません。
 少なくとも、スーチー女史が日本で言われているような「悲劇のヒロイン」ではないことは確かです。

 スーチー女史が本気で大統領を目指す以上、彼女の本性は今後さらに露見していくでしょうし、そうなれば、当然、これまで多くの日本人が抱いてきたスーチー像は瓦解していくでしょう。

 実際、それはもう始まっているのではないでしょうか。
 たとえば、スーチー女史の来日の前後、日本のメディアではこのような報道もありました。

アウンサンスーチーさん:複雑な思い抱え来日(毎日新聞2013年04月13日23時19分)
 父アウンサン将軍は旧日本軍から独立運動支援をうけ、自身も1985年から1年間京都大で研究員として過ごすなど日本とのゆかりの深いスーチー氏だが、日本政府に対しては複雑な思いを抱いてきた。

[7] << [9] >>
comments (31)
trackbacks (1)


<< 京都府「大学ユートピア特区」だけじゃない!地元軽視の留学生宿舎計画!
「アンカー」『靖国・尖閣で関係悪化』のウソ!中韓のたくらみを後押しする日本の多数派メディア&硫黄島滑走路引きはがしで安倍さんの真意 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]