2013.04.20 Saturday 01:18
くっくり
その後、京都府が、施設の物理的な面(設備等)や運用面について、業者丸投げではなく地域の要望も踏まえて柔軟な姿勢で対応する態度を示すという大きな変化がみられました。
地域の懸念が軽減されるよう、計画を練り直すため、京都府と地域との交渉がおよそ5箇月間に渡って続けられ、2013年10月に合意に至りました。
周知のため説明会が開催された後、改装工事が進められ、翌年春に開所されました。
以上のことは説明会で配布された文書から知ることができます。
誰もが納得できるような施設の実現に向けて、完成度を高めるために大変な労力が費やされたことは間違いないといえるでしょう。
施設の目的や、責任の所在、入居者の募集も含めた運用のルールなどが明確になったため、開設以来、近隣とのトラブルは発生していないようです。
地域にも好意的に受け入れられているという印象を受けます。
入居している留学生の方も、学業はもちろん、地域のイベントなど交流事業を通じて充実した生活を送られているのではないでしょうか。
もし、計画がわかった(突然新聞記事で知った)段階で、誰も関心を示すことなく声もあげなければ一体どういう施設になっていたことやら。
もし、地元地域を置き去りにして「なんだかよくわからない施設」のままで開設していたら…。
信頼関係が不十分な状況で些細なトラブルでも発生しようものなら、地元の理解は得にくく、関係修復が困難なものになってしまうという可能性は少なくありません。
今後、当該施設の趣旨をより高い次元で実現するための課題をいくつかあげるとすれば…。(干渉の意図はありません)
・オリエンテーターを補佐して留学生を支援・指導するレジデンスアシスタント(RA)となる日本人学生が不足気味であるらしいこと。
RAはオリエンテーターに負担が集中し過ぎないように、留学生の身近な相談相手にもなれるような役割を担います。
募集自体はしているとのことなので、意欲のある日本人学生の活躍に期待したいところです。
・入寮期間が1年間に制限されていること。
これを2年程度に延長することで、少し先輩的な立場の留学生がRAを補佐して新しい入寮生に対応できるようになるのでは。
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