女性宮家創設めぐるパブリックコメントはそれでも送っておくべき

2012.10.13 Saturday 02:57
くっくり



 先にちらっと触れた産経新聞「正論」10月10日付で、百地章教授がこう述べています。

 いわゆる「女性宮家」の創設については、2月以来、6回にわたって行われた有識者ヒアリングでも賛否両論が拮抗(きっこう)しており、新聞各紙でも「2案併記」、落とし所は「尊称案」などといった報道が繰り返されてきた。
 事実、ヒアリングに呼ばれた12人のうち、「女性宮家」賛成は8人で反対が4人、一方、「尊称案」は筆者を含め賛成が7人で反対はわずか1人であった。
 ところが10月5日、内閣官房は突然「尊称案」を否定し、「女性宮家案」を中心に検討を進めるべきだとする「論点整理」を発表した。背景に何があったのか。
 推測の域を出ないが、「女性宮家」を支持してきた羽毛田信吾前宮内庁長官や風岡典之現長官ら宮内庁幹部、それに園部逸夫内閣官房参与ら女系天皇推進派と、内容はともあれ、成果を挙げたい官僚らとの結託の結果であることは、まず間違いあるまい。

 日本国のため、日本国民のため、働いている官僚がほとんどだと私も信じたいですが、現実はそう甘くありません。

 政治的思惑があったり、あるいは単に成果を挙げたい、あるいは保身を図りたい、そういう手前勝手な事情で彼らは政治家を操ろうとするものです。

 そしてその実態は時々、国民の前で赤裸々になります。

 10月7日放送「たかじんのそこまで言って委員会」(起こしはこちら)に出演した安倍総裁は、官房長官時代、女系天皇を容認する有識者懇談会の結論をめぐり、国会でこんな出来事があったと証言しています。

 「私、官房長官の時にですね、下村博文さんが委員会で、委員として私に、質問したんですよ。次の内閣でも、この(有識者懇の)結論が引き継がれますか、という質問をしたんですが、その時にですね、私が、この結論については、新しい内閣ができれば新しい内閣で、議論をする、次の内閣でこれを引き続き、この結論を受け止めなければならないということは、ないという、答えをしたんですが、その時ですね、政府委員が、はいっと言って、手を挙げて、また(答弁席に)出て行ったわけですよ。で、私は、役所の人を、公衆の面前で叱ることはないんだけども、官房長官が答えたんだから、君なんで答えようとするんだ、と言って、で、下村さんもですね、あなたには聞いてないよ、官房長官が答えたんじゃないか、って席に戻させたんですが、そのペーパーを見ると私とは違う、当然次は引き継がれるという、ことを読もうとしたわけですね。ですから、これは一体どういうことだろうという風に、思いましたけどね」

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