「アンカー」既得権益との戦いに刀折れ矢尽きた…次世代には苦闘をさせるな!
2012.10.11 Thursday 02:39
くっくり
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村西利恵
「去年8月のアメリカでの特許成立を受けて、山中教授は、『一部の企業などに独占させるという、私たちが一番恐れていたことを、防ぐことができた』と話されました」
青山繁晴
「はい。あの、この言葉はその、去年8月の会見で、まさしく、アメリカで、そのiPS細胞をめぐって、その特許が成立した時の、お話なんですよね。で、今回ノーベル賞を受賞された、にあたって、あの、NHKはじめ他局のインタビューも色々ありました。で、その時におっしゃってたのは、インタビュアーが例えば、特許をせっかく取ったんだったら、特許使用料あるいはライセンス料と言うべきでしょうか、そういうお金を、その、取るべきじゃないですかと、そのほうが研究費にとってもプラスでしょ、という質問が出た時に、この山中教授が何てお答えになったかというと、山中さんの、山中先生のお考えだと、その特許というのは2種類あると。ひとつは民間企業が、その、自らの企業のために独占をする、そういう特許ですと。で、もうひとつは、京都大学のような公的機関が、その、特許を取るってのは、その、自らの利益のためじゃなくて、むしろその、特定のところに独占させないために、公の目的のために、その技術や発見が使われるようにっていうのが、もうひとつあります。で、自分たちは、公的機関の京都大学なんで、そういう立場に立つんですとおっしゃったんですね。で、これはあの、実にあの、すっきり整理されたお考えだと思うんですけれども、実は、今日は、あの、あえて私のことも申しましたのは、普段、その、公共の電波であるからこそ言わなかった、身近な現実を、今日は踏み込んでお話ししようと思ってるんですが、実は私たちも、特許を持ってまして、しかしその、特許料、ライセンス料というのは、1円ももらってないんですよ。で、私たちは小さな小さな一民間研究所、株式会社の研究所ですけれども、でも私たちは、その、公的な使命のためにやってるんで、実は、特許料取ってません。で、これは、アメリカでは今、山中先生が言われたとおりだと思うんですが、日本の伝統は僕は少し違うと思ってて、あの、明治維新のあとに日本で初めてできた民間会社、というのは、坂本龍馬さんが作った、亀山社中だと思ってます。亀山社中は、民間会社の第一号だと思ってますが、利益のために作ったんじゃない。どこからも助けを得ない、その代わり全く自由に、その、利害関係なく、世の中を変えられるように、龍馬さんは亀山社中を会社として作ったんだと思ってます。その伝統がありますから、日本には少し、えー、違う道もあると思ってるんですね。で、じゃあその私たちの持ってるその、特許技術ってのは何なのかを、ちょっと見ていただけますか。はい。出して下さい」
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