「アンカー」既得権益との戦いに刀折れ矢尽きた…次世代には苦闘をさせるな!

2012.10.11 Thursday 02:39
くっくり


村西利恵
「今月3日、日本国内で初めて、シェールオイルの試掘に成功したことが明らかになりました」

青山繁晴
「はい。このシェールオイルって何なのかの説明、あんまり詳しく今日はもう時間なくなっちゃったんでできないんですけど、アメリカでシェールガスっていうのが、今、大賑わいしてるっていうのはご存知の方多いと思いますよね。で、シェールガスもオイルも、その、今までのガスや、その、石油とそう変わらないものですけど、要するに深い所にあるわけですね。深いから取れないと言ってたやつを、アメリカは新しい技術で、そこに巨大な水圧をかけてですね、で、そこをあえて壊して、そしてガスを取り出してるわけです。で、それと似たものがこのシェールオイルで、実はその、日本でもこれ、少し取れたと、試掘に成功したっていうの、これやっぱり大きなニュースで。で、僕は、とにかく今までと違って、今、その絵(VTR)が映ってますけれども、えー、資源は海外から買えばいいっていうのが既得権益になってたわけです。なぜかというと、日本は戦争に負けた、資源のない国だから、海外に頭を下げて売ってもらうのが正しいんだって思い込みで、敗戦後何と60年以上やってきたんですけど、それがようやく例えばメタンハイドレートの話なんかもきっかけになり、もちろん福島原子力災害もきっかけになって、自前の資源を持とうって試みが始まったという意味では、断固評価します。但しですね、呆れたのは、例えば、ある東京のテレビ局の、レポーター、キャスターって言ったほうがいいんですかね、方が、皆さん、何とこの油田には、日本が使うオイルの、石油の、1日分あるんですよって、すごいですねって、ね、それどういうことかもうお分かりですよね?1日分しかないんです、ここの油田は、この施設の油田は。そして日本でこの、シェールオイルがあると思われる地層って秋田県しか今のところありません」

村西利恵
「ああー」

青山繁晴
「秋田県全体でも、日本が使う原油の1割弱もありません。従って、これだけではとてもやれないのに、その、これをやってるっていうのは、今までの既得権益の仕組みのほうが、つまり、今までの政府側のほうが、自民・民主関係なく、その官僚機構がですね、ちょっとやってみたっていう、実は範囲内なんですよ。そうなると急にメディアが、褒めそやすっていうのは、一体これはどうしたことかと。だからメディアの改革は絶対、必要だと僕は思う上に、そして、実はこのシェールオイルっていうのはもう一度申しますが、自前資源のひとつとしてはもちろん、これからしっかり、少なくとも調査・研究しなきゃいけないけれども、大きな問題をすでに抱えてます。というのは、この、埋蔵量がとても少ないということに加えてですね、実はその、シェールガスはアメリカで、採掘してるために、えー、例えばアメリカのペンシルバニア州の、農家だけじゃなくて、その、町の中の住宅でも、蛇口ひねったら、水が出ないで炎が噴き出したり、あるいは地下水が極端な汚染に苦しんだり、してるんですよ。で、そういうガス会社は、因果関係一切認めてないのに、住民にカネは払い、あるいはきれいな水は持っていったりしてるって現実があるわけです」

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