「約束の日-安倍晋三試論」安倍政権のあの叩かれ方は何だったのか?

2012.09.17 Monday 23:43
くっくり


【「安倍の葬式はうちで出す」

 安倍内閣当時の、ある朝日新聞幹部の発言だ。
 勿論、表に出る発言ではない。

 〈中略〉この「大新聞」の安倍への憎悪は、本物だった。
 それを裏付ける例として、私は先頃引退した評論家の三宅久之から、次のような話を聞いたことがある。

   朝日新聞の論説主幹の若宮啓文(よしぶみ)と会った時にね、
   「朝日は安倍というといたずらに叩くけど、いいところはきちんと
   認めるような報道はできないものなのか?」と聞いたら、
   若宮は言下に「できません」と言うんですよ。
   で、「何故だ?」と聞いたら「社是だからです」と。
   安倍叩きはうちの社是だと言うんだからねえ。
   社是って言われちゃあ……。

(p.3-4)】

 安倍内閣の首相補佐官だった世耕弘成さんが、最近、大学生らとのタウンミーティングで、こう話していたことも紹介されています。

【「今でもよく思うんだよね。
 安倍内閣とは一体何だったのだろうって。
 あの叩かれ方は何だったのだろう。
 今の民主党政権へのマスコミのおざなりな批判を見ていると、本当に何だったのだろう、と」

(p.18)】

 安倍政権のあの叩かれ方は何だったのか?
 その疑問は、この本を読めば氷解します。

 「戦後レジーム」からの脱却を目指した第90代内閣総理大臣・安倍晋三。
 彼が主に取り組んだのは、公務員制度改革、教育改革、憲法改正への道筋づくりでした。
 
 が、それらは「戦後レジーム」を維持したい勢力……すなわち官僚、日教組、朝日新聞など反日メディアとの、「全面戦争」を意味していました。

 安倍さんにとっては、文字どおり命懸けの戦いだったのです。

 「戦後レジーム」勢力が、安倍政権にどのような卑劣な攻撃を仕掛けたか。
 安倍さんはどうしてそれに屈することになってしまったのか。

 安倍政権の戦いの軌跡がこの1冊にまとめられています。
 メディア論に関心がある方にもお勧めです。

 著者の小川榮太郎さんは文藝や音楽評論を専門としている人であり、政治の専門家ではありません。

 安倍さんとの面識を得たのもごく最近で、昨年(2011年)10月だそうです。

 小川さんは安倍さんと会った時の印象を、物静かな微笑、くつろいだ中にも、自ずから感じられる気品と威厳の高さが印象的で、さりげなく挟まれるユーモアが、その場を不思議な明るさで包み込んだと記しています。

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