北が拉致を認めて10年…横田さんご夫妻の苦悩に胸が痛みます

2012.09.15 Saturday 01:44
くっくり


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【2012年3月11日、「めぐみへの遺言」を手にする横田滋さん・早紀江さんご夫妻】

 そんなわけで私はまだ「めぐみへの遺言」を読んでいないのですが、野村旗守氏によれば、この本の中で実はご夫妻はかなり強い言葉で、政府当局・政治家・支援団体・マスコミ等の批判をされているそうです。

 例えば、早紀江さんはこのような発言をされているそうです。

 「大きな講演会で地方に行くと、呼びかけて下さった県議会とか市議会の議員さんが次から次に来られて私たちと写真を一緒に撮る。(略)断って娘のことよろしくって言えないから横に並ぶ。選挙の時の宣伝用写真にすることもあると聞きますが、そういう撮影会というのはものすごく嫌なんです、情けなくて」

 滋さんもまた、

 「北と交渉したいなら金正日の死に弔意を示すべきだった」
 「制裁を強化するのでなく緩めるべき」
 「拉致があるから朝鮮高校無償化反対というのはおかしい」

 というように、対北朝鮮強硬派の保守系議員や救う会などの支援団体がこれまで発してきたメッセージとは正反対の主張をして、周囲を驚かせたそうです。

 滋さんが制裁を緩和すべきと言われる理由は、「制裁、制裁といって6年経つが一向に解決の目途が立っていない。金正日が亡くなってチャンスが巡ってきたんだから、制裁を強化するのではなく、むしろ緩めて話し合いの機会を設けるべきだ」というものだそうです。

 そして、ここからが深刻なのですが、「めぐみへの遺言」が朝日系メディアと週刊金曜日のみでしか取り上げられていない理由として、滋さんのこれら北朝鮮に対する融和的な姿勢に原因があるのではないかという見方があるのです。

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【この8月末に発行されたばかりの早紀江さんの著書「めぐみと私の35年」。この本の書評も私は見たことがありません】

 早くから拉致被害者救出運動に関わってきた人権活動家でもあり、書評家でもある三浦小太郎氏は、こう話しているそうです。

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