2006.08.12 Saturday 03:29
くっくり
それなのに福田氏の出馬断念後、そうした動きは一気に失速した。代わって台頭したのが、理念や政策より主流派にいたいという思惑ではなかったか。
48人の第3派閥、丹羽・古賀派はかつての大平派、宮沢派の流れをくむ。分裂した谷垣派、河野グループと再合流する「大宏池会」構想を語り、結集軸として「アジア戦略の再構築」を掲げて勉強会を重ねてきたはずだった。
いま、そこに最も近いのは靖国参拝を控えると明言した谷垣氏のように思える。ひそかに参拝していた安倍氏を推す理由がどこにあるのか。
75人の第2派閥、津島派は独自候補の擁立を断念した。この派は田中派の系譜を引き、伝統的に日中友好に腐心してきた。安倍氏はこの点について、2年前に出版した対談集でこう批判している。
「田中角栄首相の訪中、日中国交正常化以降、『中国の機嫌を損ねてはいけない』という友好第一主義が、強迫観念のようになってきたのではないか」
中国との関係では党内で主導的な役割を果たしてきた津島派なのに、その大勢が安倍氏支持というのであれば、政策集団の看板が泣きはしないか。
安倍氏への雪崩現象は、弱体化した果ての派閥の末路を鮮やかに見せている。
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