【東日本大震災-10】外国人から見た日本と日本人(32)

2012.01.07 Saturday 01:16
くっくり



※拙エントリー11/11/19付:ブータン国王ご夫妻来日&中共に領土を奪われたブータンにワンチュク国王・ペマ王妃来日の模様をまとめてあります。未読の方はぜひご覧下さい!

■ジョーン・ハーヴェイ=アメリカ人。1943年(昭和18年)生まれ。臨床心理学博士。日本滞在期間約1週間。アメリカの自宅で東日本大震災発生を知った。
加藤恭子編「私は日本のここが好き!—特別版 親愛なる日本の友へ」より

 災害の報道が続くうちに、アメリカのメディアは比較を始めた。日本の被災者たちと、ハイチの地震やアメリカでのハリケーン・カトリーナ後の被災者たちとの行動を。そして人々は驚いた。日本の被災地では、なぜ略奪が起きないのだろう?カトリーナ被災地域での食料品店の襲撃や盗みを思い出しながら。

 もっとも、あのときには、人間の最良と最悪の行動の両端が示されたものだった。浸水した老人ホームの中にとどまり救助に努力した従業員たち。さっさと逃げた従業員たち。被災者を避難させるバスを盗み、家族などのために使って逃げてしまった警察官たち。逆に、被災者たちを助けようとした警察官たちもいた。

 テレビや新聞は、日本人が静かに困難に耐え、隣人たちとの助け合う姿を伝え、日本文化がこのような行動に与えた影響について論じている。

 次いで、困難な救助、避難所での感動的な再会、危険をかえりみず、破損した原発施設の周囲で働く男たちの英雄的行動を報じている。アメリカ人は、ヒーロー物語が大好きなのだ。

 二週間後のメディアには、日本人の“静かな勇気”が溢れている。津波から助け合いながら避難する人々、ただで散髪する理髪士たち、歯科医たち、やはりただで洗濯する高校生たちなど、多くのボランティアが手を差し伸べている。

 被災者の必要品、紙やペン、電池、目薬、マスク、食料などが、手早く被災地へ届けられた。このテキパキとした行動の源泉はどこにあるのだろう。政府が、自治体が、あらかじめ用意していたのだろうか。

 ここでまた、私たちはカトリーナのときとくらべてしまう。灼熱のハイウエイに、水も食料もなく置き去りにされた人々、車椅子にすわったまま死んでいる女性の姿など……思い出さずにはいられない。あのときの救援活動は、実に遅かった。

[7] << [9] >>
comments (3)
trackbacks (0)


<< 「アンカー」4月以降に北が動く可能性&消費増税で野田首相のウソ
「たけしの教科書に載らない日本人の謎2012」日本語特集 >>
[0] [top]


[Serene Bach 2.04R]