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過去ぼやき2000年11月分

夫が俳句を!?・そごう問題・腹痛・ギリシャで邦人バスジャック・旧石器ねつ造・高野光自殺・倉木麻衣の親父って・家賃払わずドアはずされ事件・イチローはマリナーズへ・SADEニューアルバム・オーストリアのケーブル火災事故・自民党、加藤紘一の乱・東野英心死す・賞味期限を確かめよう・子供を産まねば離婚!?・JR運賃誤表示・加藤紘一、名誉なき撤退・赤軍幹部匿った高校教師・近鉄ファン感謝デー・路上ライブで逮捕者・単価から引かれた!・酒井政利に幻滅・インクジェット用がない・ミックスジュースの想い出・紅白出演者発表
00年10月分へ

11月30日(木)紅白もまぁそういうことで

 紅白歌合戦の出場者を見てると、毎年何だかなぁと思うことが多いが、今年もまた…。
 とりあえず藤井隆が入っていることに驚いた。実は私はだいぶ前から藤井くんの大ファンである。でもそれは吉本新喜劇での藤井くんが好きなのであって、歌手としての藤井くんは特に支持していない。まあ紅白に出てもらうのは別にいいけど、それでなくても緊張しぃの彼のことだ。当日無事に歌いこなせるんだろうかと、とても不安。こっちがドキドキしそうだ。
 再結成されたアリスが出演ってのは嬉しい。あとピンクレディー復活もね。でも、さだまさしとか松田聖子とかMAXとか由紀さおり姉妹とか、もうええで!って感じ。
 ポルノグラフィティはこの名前のままで出演できるんだろうか? NHKは過去に某歌手だか俳優だかの名前を、電波に乗せるのはまずいってことで変えさせたことがあるらしい。あと有名な話では、チェッカーズのある歌の歌詞がヤバイってんで、歌詞を一部変えさせたということもあった。
 紅白のステイタスは年々地に墜ちている。昔は紅白出演こそが「一流の歌手」の証だったものだが…。もっとも演歌の世界では依然として紅白出演は重要なポイントらしい。紅白に出るか出ないかで、翌年の営業成績も変わっちゃうらしいから。
 私が紅白をしっかり見ていたのは、せいぜい中学に上がるまでだ。以降はいつも裏番組を見つつ(サザンとかね)、目当ての歌手が出そうな時間になったら紅白に合わせる程度。
 だが結婚後は、午後9時頃に夫の実家に行き、お義母さんをまじえて紅白をいっしょに見るというパターンになっている(お義父さんはすでに他界)。その後年越しそばを食べて、夫とお義母さんと3人で初詣に行くのだ。
 今さら紅白なんてな〜と思いながらも、お義母さんといっしょに「今年も小林幸子の衣装はえげつないなぁ」「美川憲一の衣装はまだまだやな〜」「なんで大トリがこの人なんや?」とか文句を言い合いながら見るのが、実はけっこう楽しかったりする。

11月29日(水)ミックスジュースの想い出

 昨日の朝、テレビで「関東にはミックスジュースというものがない」という特集をやっていた。
 私は驚きのあまり、くり通掲示板に「ミックスジュースの謎」という題名で自ら投稿、読者さんに話題を振ってみた。そしたら予想以上の反響があった。やはり関東の方々にとってミックスジュースの認知度は低いようだ。
 このように、「日本のどこにでも普通に存在している物」だと自分で思い込んでいるだけで、実は「自分の住む地方にしか存在していない物」が、他にもいろいろあるのかもしれない。

 私はミックスジュースに対しては特別な想いがある。9年前に病死した友人のN君が大のミックスジュース好きだったのだ。彼は私より1才年下で、亡くなった時はまだ26才だった。
 私は当時アマチュアバンドをやっていたのだが、N君はそのバンドのギタリストだった。技術的にはまだまだだが、ものすごいセンスの持ち主だった(と周囲はみんな言っていた)。
 N君は幼い頃から喘息持ちで、定職に就くことができずアルバイトを転々としていた。そんな彼にとってバンド活動は生き甲斐の大部分を占めていたのかもしれない。それぐらい熱心に練習をしていた。
 練習の後、毎回メンバーみんなで喫茶店に行ってミーティングのようなことをしていたのだが、N君がいつも注文していたのが「ミックスジュース」だった。彼は酒どころかコーヒーも飲まない人だった。
 私はN君とあまり話をしたことがなかった。話をしても周りにみんながいる状況でだった。が、彼の亡くなる1ヶ月ちょっと前、二人きりで話す機会が巡ってきた。
 1991年の10月、某ホールで行われるライブに私達のバンドをはじめとする数バンドが出演することになり、その打ち合わせに私とN君が行くことになったのだ(他のメンバーは都合がつかなかった)。
 私はN君と二人きりで会話したことはなかったし、彼はとてもおとなしい人だから、少々気が重かった。待ち合わせの駅から打ち合わせ会場まで徒歩10分はかかる。その間、何を話したらいいんだろうか?と不安だった。
 ところが、予想に反して彼はとてもよく喋った。率先して話題を振ってくれ、行きも帰りもいろんな話をしてくれた。どんな内容だったかほとんど覚えていないことが悔やまれるが、とにかく楽しい時間だった。
 ライブは10月13日に行われた。N君にとって最後のライブとなった。1ヶ月後の11月14日、彼は亡くなった。自宅で発作を起こし、救急車で運ばれたが間に合わなかった。
 今にして思えば、あの打ち合わせの日、いろいろ話せてよかったなぁ…という気持ちだ。あの日がなかったら、彼と二人で会話することなど永遠になかったかもしれない。
 彼の葬儀には、私達メンバーの他に親交のあったバンド仲間も出席した。その帰りにみんなで喫茶店に寄った際、誰かがミックスジュースを頼んだ。他のみんなもN君と言えばミックスジュースという図式が頭にあったので、私を含めほとんど全員がミックスジュースを頼んだ。店の人は「なんでみんなミックスジュースなの?」てな不思議そうな顔をしていた。
 私はそれまで喫茶店でミックスジュースなるものを飲んだことがなかった(幼い頃はあったかもしれないが)。何か甘そうで飲む気がしなかったのだ。…が、飲んでみると思ったほど甘くはなく、とてもおいしかった。
 それ以降、私は喫茶店に行くと時々ミックスジュースを注文するようになった。時が経ち、N君のことを思いながら飲むことは少なくなったが、それでも当時のバンド仲間と会った時など、誰からともなく「N君と言えばミックスジュースばっかり飲んどったなぁ」という言葉が自然と出てくるのだ。

11月28日(火)インクジェット用がない!

 年賀状の季節。私は毎年、親兄弟の分の年賀状の印刷も頼まれている。例年なら予約して買うのだが、今年は発売日までに枚数が確定せず、予約できなかった。
 発売日から3日ほどしてやっと枚数が確定、インクジェット用年賀ハガキを買いに行ったが、すでに売り切れだった。「写真や凝ったイラストならともかく、簡単な図柄だったら普通の年賀ハガキでも印刷精度は変わりませんよ」と郵便局の人に言われたが、妹夫婦のところは毎年写真入りだ。
 とりあえずその日はそのまま帰宅。どうしようかなと考えあぐねていたら、インクジェット用が11/28に追加発売されるとのニュースが。
 …そして待ちに待った今日。8時45分に区で一番大きな郵便局に向かった。が、すでに長蛇の列。ざっと見たところ4〜50人は並んでいる。
 9時ちょっと前になって職員が出てきて、私よりはるか前方に並んでいる人のあたりに立ち、「ここから後ろの人は並んでもらってもたぶん買えませんよ」と告げた(ほんとにこんな言い方だった。もうちょっと丁寧な言い方ができんのか)。そして、もともとこの郵便局には4000枚しか割り当てられていないこともわかった。たった4000枚っぽっちとは予想外だった。私は300枚ほど購入を予定している。他の人たちも100枚単位での購入だろう。こりゃ無理だ。
 仕方ないので、近くのもう1つの小さな郵便局へ向かった。すでに9時を過ぎている。「インクジェットありますか!?」と尋ねたら、女性職員が残念そうな顔をしながら「たった今売り切れました」…。ちょうど買ったばかりの男性が大量の年賀状を持って私と入れ違いに出ていくところだった。く、くやしい〜! 最初からこっちに来ていれば! 彼女は「今から区の郵便局へ走って下さい。まだあるかもしれません」と言ってくれたが、「ここに来る前に行ってきたんです。けど、並んでももうないってことでこっちに…ははは…」。笑うしかない。
 仕方ないので、さらに別の小さな郵便局へ向かった。が、「うちでは最初から追加発売はしていません」。ガックシ。他にも追加発売している郵便局を1つ知っていたが、かなり遠いしもう売り切れてるだろうな…ってことで、ついにあきらめて、そこで普通の年賀ハガキを購入した。購入している間にも、4〜5人の人がインクジェット用を求めてやってきたが、みんなガックシして帰って行った。
 郵政省の予想が甘いんちゃうか? これだけパソコンが家庭に普及して、パソコンで年賀状を作る人も急増しているんだから、もうちょっと考えてよ。
 まぁ結局確実なのは「予約して買うこと」…これに尽きるんだろうけど、ぼやかずにはいられない。

11月27日(月)酒井政利、イメージダウン!?

 今日、「ザ・ワイド」に渦中の(?)デヴィ夫人と酒井政利氏が生出演し、議論を戦わせた。
 ながら見だったので細かい事は覚えてないが、途中から互いに単なる罵り合いになってしまい、周りが止めても一向に聞かない有様だった。
 デヴィ夫人がもともと気位が高く自己主張の激しい人だというのはわかっていたが、酒井氏がこんなに短気で幼稚な人だとは思ってなかったのでちょっと驚いた。他の番組に単独で出ている時は、ダンディで知的なおじさまという印象が強かったのに…。
 途中、デヴィ夫人が自分のところに送られてきたファンからの手紙(酒井氏がどんなひどいことをしているかが書かれてある)を実名入りで読み上げようとして、司会者やコメンテーターのみんなに「それはルール違反ですよ!」と慌てて止められた。
 確かに、いくら「送ってきた本人がぜひ公表してほしいと言っている」んだとしても、いきなり公共の場で実名(場所や関わった人物名)を挙げて暴露しちゃうのはちょっといただけない。
 だが、その手紙の登場以降、酒井氏は明らかに焦り始めた。汗がどんどん吹き出し、涙目になり、言葉もしどろもどろ。「それよりデヴィさん、美川さんの一件はどうなってるんですか」と、話題を強引に替えようとしたりして、な〜んか怪しい。だが、出演者達は一様に酒井氏の味方っぽかった(後で知ったことだが、デヴィ夫人は酒井氏と対決する直前に、先に単独で出演し、各コメンテーターに対して批判を繰り広げていた)。
 時間が来ても2人のバトルは止まらない。司会の草野仁がなだめても収まらない。ついに、アシスタントの森富美が「では、次のコーナーです!」とすごい大声で仕切って、やっと次のコーナーに移ることができた。
 デヴィ夫人はマスコミの露出度が高いせいか、これ以上イメージは上がりようも下がりようもない人だが、酒井氏は違う。今日の出演は彼にとっては大きなイメージダウンではなかろうか。少なくとも私の中では、「デヴィ夫人と同類で、人の悪口言うのが好きなだけの人」というイメージが定着してしまった。

11月25日(土)単価が下がる〜(:_;)

 私は現在、1ページいくらという単価でチラシ作成の仕事をしている。B5だろうとA3だろうと、サイズに関係なく同じ単価。しかも2年間据え置きだ。
 それは仕方ないとしても、今後、未稿分(原稿の中の未定の部分。クライアントの校正後もう1度会社に返ってくる時に埋まってくるらしい)が含まれている原稿の場合、単価からいくらか差し引かれることになったので、これはちょっとショック。
 金額的にはさほど大したことはない。だが、入力ミスがあって引かれるのであればわかるけど、こっちは何も悪くないのに引かれるというのは、やはり何かすっきりしない。
 でも、契約書には「未稿があった場合、割合に応じて単価から差し引く」と書いてある。だからこちらは何も言えない。むしろ、これまで未稿分があっても引かれなかったので、そのことを感謝すべきなのだろう。

11月24日(金)ここはあんたの部屋じゃない

 キムタクと工藤静香が結婚。…全く興味なし(^_^;。

 東京・渋谷駅前の路上で無許可のライブを繰り返していたバンドが、道路交通法違反で逮捕された。
 これほどではないだろうが、大阪でも交通の妨げとなったり騒音を出したりするバンドや個人がいる。
 例えば、ここ数年の阿部野橋(天王寺)なんて目も当てられない惨状だ。私は週に1〜2度ここの歩道橋を渡るのだが、ギターを弾いたり歌ったりしている若者が邪魔で仕方がない。
 上手ければまだ許せる。が、10人中9人までは騒音としか思えないような下手くそな歌と演奏なのだ。チューニングすら合ってない場合も多く、「おばちゃんがチューニング合わせたろか?」と言いたくなることもしばしば(私は昔バンドをやっていた)。
 それでも立って一生懸命演っていればまだ許せる。が、道ばたに座り込んで、誰に聞かせるでもなく演っている子らも多い。まるっきり自己満足の世界だ。ここは公共の場所であって、あんたの部屋とちゃうねんで!
 ほんとに腹立つ。淀川か大和川の河川敷で猛特訓してから出直してこい!(--#)

11月23日(木)すぐそばに吉岡が!

 今年も夫と二人で「大阪近鉄バファローズ・ファン感謝デー」へ。
 実を言うと、今年はあまり行く気がしなかった。というのも、毎年、選手たちは囲まれたグラウンドの中にいて、私達は蚊帳の外だから。一部のファン(抽選で当たった人)しか選手と触れ合えないし、ファンとの交流というよりは、何かイベントを一方的に見せられているだけという感じ。数年前までは(藤井寺時代は)こうではなかったのだが…。
 そしたら、今年はなんと以前のように、「ファン全員がグラウンドに降りて選手と触れ合える」形式になっていた。お祭りの時の屋台みたいに、射的とか当て物とか焼そば屋とかが出ていて、各店の中には選手がいてファンの対応をする…という形。
 ふっと、近くのたこ焼きの屋台にいた選手を見た時、私の目は思わずハート型になった。それは、私の大好きな吉岡雄二内野手(元・巨人)だったのだ。『吉岡がこんな近くに…!うれしい〜!来て良かった〜!』。
 吉岡は、たこ焼きをパックに詰めたり、ファンのおばちゃん達の話につき合ったりと大忙しだったが、丁寧に応対していた。テレビなんかで見ると、目が細くてキツネっぽい顔をしているのだが、間近で見るとめちゃ男前。
 私はカメラを持ってこなかったことを後悔した。毎年いちおうは持ってきていたんだが、米粒みたいに遠くにいる選手を撮っても仕方ないし…ということで、今年は持ってこなかったのだ。
 うぉ〜!ほんの2〜3mのところに彼がいるのに!こんな悔しいことはない。仕方ないから、心のカメラにしっかりと焼き付けることにした(さぶ〜(..;))。
 あとで、「カメラさえ持ってきてたらなぁ」と愚痴を言っていたら、夫が「もうええがな。あんな近くで吉岡見れたんやから。逆に、カメラ持ってても近くで吉岡見られへんかったら何にもならんやろ?」と、少し怒って言った(妬いてるのか?)。
 …そうだ。吉岡をあんなに間近で見ることができた。それだけでラッキーだったんだ…。私は気を取り直したものの、しばらくは頭の中が吉岡の顔で一杯になっていて、ポ〜ッとなったままだった。夫はその間ずっと不機嫌なままだった。…スマン。
 帰りがけ、田畑投手(元ヤクルト)が数人の子供達に囲まれていた。彼は次々に子供達が群がってくるのを見て、「ゴメン!オシッコしたいんだ!」と言って、前を押さえつつ走り去ってしまった。ほんとに切羽詰まった顔をしていたので、私と夫は爆笑してしまった。

11月22日(水)もしも歴史の先生だったら…?

 日本赤軍最高幹部の重信房子容疑者を匿ったとして、21日に大阪で2人の男が逮捕されたが、そのうちの1人は何と現役の府立高校教師だった。
 その高校というのが大阪では有名な進学校で、しかも私が以前住んでいたマンションの近所にあった高校なので2度びっくり。
 報道によると、とても生徒に好かれている先生だったようで、「爽やかで熱心」「放課後や休憩時間を潰してでも勉強を教えてくれる」「一番好きな先生」と、評判は上々だ。教師仲間や近所の受けも良かっただけに、周囲は驚きを隠せないようだ。
 この教師は化学の授業を担当していたという。だからこそ、裏の顔が見えなかったんだろう。もしこれが歴史担当だったら、「何かこの先生、左翼っぽいぞ」ってなふうに、テロ活動の一端を担う者の片鱗を見せていたかもしれない。事実、彼は大阪の教職員組合で高校支部長を務め、国旗・国歌反対運動に熱心に取り組んでいたそうだ。
 国旗・国歌に異を唱えて活動するのは一向に構わない。が、その裏で赤軍の援助活動もしていたとなれば話は別だ。彼の逮捕は、平和的に国旗・国歌反対運動をしてきた人にとって多大なイメージダウンとなり、迷惑千万だろう。
 どんなに素晴らしい理想を掲げても、やってることがテロだったら駄目だ。赤軍はこれまで無差別テロをいくつもやってきた。何の関係もない市民が大勢死傷した。だが、重信容疑者はそれらテロ行為について、「迷惑をかけた」と謝罪の姿勢を見せる一方で、未だに「人民のために必要だった」と言っている。
 一方、昨日は大阪府高槻市の病院にも家宅捜索が入った。そして、重信容疑者の偽造パスポートに赤軍とは全く関係ない女性患者の名義が使われていたことも発覚した。
 どうやら大阪で密かに拠点作りが行われてきていたのは間違いない。重信容疑者の逮捕をきっかけに、支援組織にメスが入りつつある。今後も逮捕者が出るだろう。ひょっとしたら私の近所にもそういった人が何食わぬ顔で住んでいるのかも…と思うと、心中穏やかではいられない。

11月21日(火)名誉なき撤退

 内閣不信任案は否決された。本会議に入る前に結果が出てしまった。あれだけ強気な発言を繰り返していた加藤紘一氏が土壇場で逃げた。加藤派・山崎派の議員全員が本会議を欠席したのだ。
 私は加藤氏をもともと支持していなかった(加藤氏がポスト狙いではなく…つまり自民党に執着を残さず、かつ具体的に政治をどう変えるのかを示してくれてれば支持していたかもしれない)。そんな私ですら「何やねん、このオチは…」と脱力したのだから、期待していた人たちはさぞやガッカリしたことだろう。形勢不利と見るやいなやあっさりと逃げるとは、なんて卑怯な。振り回された両派の若手議員たちも気の毒だ。
 「同志に犠牲を強いながら賛成投票してもらうのは忍びがたい」と加藤氏は言っていたが、今さら何を言うのか。最初に「不信任案に賛成します」と明言した時から、自分はもちろん仲間も無傷ではすまないだろうということは、予めわかっていたはずだ。さか何の覚悟もなくムードで言ったんじゃなかろう。なのに土壇場で前言を180度翻して逃げた。
 しかも「名誉ある撤退」って何? 何かっこつけてんねん。自分から戦争仕掛けておいて、国民の気持ちをさんざん煽っておいて、んで、こりゃ負けるとわかった途端、国民は置き去りにして自分達だけ逃げるとは。そんな卑劣なことをしておいて、きれいな言葉で締めようとするな。
 夫は自民党嫌い(っていうか政治家嫌い)なので、「茶番や!飲まなやってられへん!」と荒れて大変だった。松浪健四郎氏が野党のヤジに怒って水をかけた時は、「行け行け〜!もうどうでもええ!つぶしてまえ〜!」とヤケになる有様(^_^;。しかし、森首相も笑ってる場合か。悪意はなくともそういう態度が支持率を下げている一因になってるんやから、もうちょっと考えろや!
 結局、加藤氏は総裁選を前倒しする(来年春頃に森首相を退陣させる)という条件と引き替えに党と取引したんだろうか。処分が見送られたのを考えると、その可能性はある。本人は否定しているが…。
 次の総裁選では、河野洋平氏(現外務大臣)が候補者として立つ恐れもある。日本国民より中国・北朝鮮を大事にするあんな人間を総理大臣なんかにしたら、この国は本当に滅びてしまう。街角アンケート等によると、河野氏はなぜかそこそこ人気があるようだが、私には不思議で仕方がない。

11月20日(月)結局ポスト目当てか

 弱者が強者に対して立ち上がる姿は美しい。が、加藤紘一氏の場合、弱者ではなくむしろ強者側の人間だ。世論は加藤氏の今回の「造反行為」について、どちらかと言うと支持の声が多いようだが、それでも意外と不支持の声も多い。その理由はやはり加藤氏が強者側の人間であるためではないか?
 第一、加藤氏は「政治を変えたい」といった発言を繰り返しているが、そこには具体的な政策の説明はない。氏のHPを見ても、「今日はテレビ出演が相次いで疲れました」とか、どうでもいいことしか書いてない。結局何をどうしたいのかが見えてこないのだ。
 今朝方、ある番組で加藤氏の生い立ち〜現在までの話を見て、「ああ、やっぱりこの人はポストがほしいだけなんやな」という思いを新たにした。
 加藤氏はもともと官僚だったが、議員であった父親が亡くなり、その跡を継ぐ形で政界入りをした。順調に出世し、これまでいろんなポストに就いてきた。が、リクルート事件では疑惑議員の1人となっている(もっともほとんどの自民党の大物議員がリクルートとつながりがあったと言われている)。
 今となっては意外なことだが、現幹事長の野中広務氏とは「恋人同士のようだ」と周りに揶揄されるほど、固い友情で結ばれていたそうだ。ところが、野中氏は加藤氏ではなく小渕恵三氏を総裁選候補者に推した。そして小渕首相が誕生。ここから野中氏と加藤氏の仲は悪化していった。加藤氏にしたら、「なんで俺じゃなくて小渕なんだ」という疑問や悔しさがあったろう。
 こういう因縁があったのか…と知った今、野中氏が先日、感情を露わにして怒り泣いていた理由も多少理解できるような気がする。野中氏にしたら、「あんなに仲の良かった加藤が、なんで俺を裏切ったのか」と、納得できない思いなんだろう。
 田中真紀子氏(この人はほんまにどこにでもよく出てくる)は「加藤氏の造反は彼自身の焦りから来たもの。これが6ヶ月前(小渕首相が倒れ、密室で森氏を後継者に選んだ時期)ならまだわかるが、なぜ今頃こんなことを言うのか。遅すぎる」と言っていた。
 とにもかくにも今回の一件も「派閥」の弊害だろう。10年前は自民党も派閥解消へ進みかけていたのだが、結局元に戻ってしまった。あまり知られていないようだが、現在の派閥政治の元を作ったのは他でもない、田中真紀子氏の父である田中角栄氏だそうだ。
 読者皆さんがこれをお読みになっている頃には、森内閣不信任決議案の採決結果が出ているかもしれない。どっちに転んでも、自民党にとっては痛い結果となるんだろうなぁ。

11月18日(土)JR西日本よ、お前もか

 JR東日本に続き、JR西日本でも運賃誤表示があったことが明らかになった。
 大阪環状線など実に122駅203区間。乗客が正規運賃よりも多く払った額は全体的に東日本よりは少な目のようだが(10〜1330円多く支払った可能性あり)、問題は金額の大小ではない。こんな単純ミスが許されていいのか。これがもし車両の点検ミス等、乗客の生命に関わることだったらと思うとぞっとする。
 そのうえJR西日本は、乗客から指摘されて平成10年に94駅216区間の誤表示を内部的に訂正していながら、運輸省に報告していなかったこともわかった。雪印も三菱自動車もそうだったが、こうやってミスを隠そうとする体質、何とかならんのか。
 JR東日本と同様、乗客の申告があれば差額は返還するということだが、何月何日にどの駅からどの駅まで乗ったなんてこっちはいちいち覚えちゃいないし、申告しようがないじゃないか。
 ところで、これとは別に、私は常々疑問に思っていたことがある。それは、「遠距離切符を買えば買うほど料金が高くなるのはなぜか?」ということだ。普通は遠くへ行けばそれだけ割引されるものだと思うんだが…。
 たとえば、京都に住む妹夫婦のところに遊びに行くとする。天王寺駅→京都駅をまとめて買うよりも、まず天王寺駅→大阪駅までの切符を買って乗車し、大阪駅で一旦改札を出て、大阪駅→京都駅の切符を買い再びホームへ向かう。この方が数十円安く上がるのだ。
 同じ区間であるにも関わらず、切符をまとめて買うのと分けて買うのとではなぜ金額に差が出るのか? 不思議でしょうがなくて、以前、窓口で尋ねてみたことがある。駅の人は丁寧に説明してくれたが、内容は忘れてしまった(^_^;。でも「それでも納得いかん!」という思いが残ったことだけは覚えている。
 話は戻るが、今回の件について田中康夫長野県知事がうまいことを言った…「(乗客ではなくJRが)逆キセルを組織的にやっていたとも言えるのではないか」。
 世論が言っているように、値下げで謝罪をするべきではないだろうか。そうすれば悪いイメージもいくらかは払拭されると思うんだが。

11月17日(金)子供を産まなければ離婚!?

 48歳の主婦が実際には子供を産んでいないにも関わらず虚偽の出産届を提出し、夫や周囲の人を4年に渡ってだましていたという事件を聞いた。主婦は「子供を産まなければ離婚すると夫に言われた」と動機を語った。
 彼女には10代の連れ子がいた。つまり今回の夫は再婚相手。その夫は結婚当初から「自分と君との子供がほしい。子供が産まれなかったら離婚もあるけどいいか?」と言っていたそうだ。
 最初、私は「なんて気の毒な。40歳を過ぎた女性にそれはちょっときついんじゃないか?」と思ったが、よくよく話を聞いてみるとそうとも言えないようだ。
 というのも、当初は「離婚したくない」が故の行動だったようだが、その後の経緯を見るとどうも危うい。なぜなら主婦は夫のお金を使い込んでいたのだ。夫の保険も勝手に解約していた。子供が産まれたのが嘘だったとばれれば、離婚を言い渡される。そうすれば、使い込みもばれる。それを恐れて4年間も隠していたのではないか? という見方が有力視されている。
 しかし、どうやって4年間もだませたのか?
 嘘の出産後、主婦は仲人さんにこんなふうに言っていた。「トイレで産んだ」「子供は先生が病院に連れていった」。仲人さんは病院に行ってみたが、主婦の名前がない。が、主婦は「あの子が私の子」と新生児室の窓から仲人さんに示した(もちろんそれは全く関係ない赤ちゃんだ)。その後も全然赤ちゃんの姿を見ないので、みんな不審に思ったが、主婦は「未熟児で家に連れてこられない」と釈明していた。
 肝心の夫は、嘘の出産後、たまたま自分が病気で倒れて動ける状況ではなかったため、確認する手立てがなかったようだ。でも普通、赤ちゃんの写真を見せるよう頼んだり、周囲に確認してくれるよう頼んだりしないか?
 最大の疑問は、なぜ嘘の出生届が通ってしまったのか? ということだ。
 出生届の形式は各地方によって違うそうだ。この主婦の住んでいた地方では、「出生届」と「出生証明書」をセットにして提出するのだが、「出生証明書」に、赤ちゃんを取り上げた証人として「1.医師、2.助産婦、3.その他」のうち誰かが署名をしなければいけない。彼女の場合、「3.その他」で友人の名前が書いてあった。この友人は実在の人物で、職業は看護婦だった。実在する人物の場合、役所はその真偽を追及はできない決まりになっているそうだ。
 結局、この夫婦は離婚して今は別々に暮らしているとのこと。…子供を作る作らないで夫ともめている私は、何だか人ごととは思えず、ワイドショーの伝えるこのニュースに見入ってしまった。

11月16日(木)意地汚い主婦になろう

 兵庫県のスーパーで賞味期限切れの乳幼児向け飲料水を誤って販売し、これを飲んだ生後10ヶ月の女児が体調を崩して病院で治療を受けるという事件があった。同スーパーはミスを認めて女児の家族に謝罪した。
 もちろんこのスーパーが一番悪い。けど、この家族もどうかと思う。普通、賞味期限を確認してから買わないか? 買った時は気づかなくても飲ませるまでに確認してみないか? 特に赤ちゃんに飲ませるものであれば、細心の注意を払うべきではないか?
 …とか偉そうに言ってる私も、以前、不注意から賞味期限切れの物を購入してしまったことがある。
 2年ほど前のこと、いつも行く近所のスーパーで調味料を買った。みりん風調味料か何かだったと思う。帰宅してさっそく料理に使おうとして、ふとラベルを見たら、賞味期限が2週間ほど前の日付になっていた。一瞬「これは生産した日付?」と思い、いちおうメーカーに確かめてみたら、確かに賞味期限だと言う。でも、風味は多少落ちるものの、期限を1ヶ月ぐらい過ぎても問題はないとのことだった。
 店に問い合わせたら、素直にミスを認めた。同じ商品で期限が切れてない在庫がないということで、代わりの商品だかお詫びの品だかわからんけど、砂糖を持って自宅まで謝りに来た。
 こんなふうにどこのスーパーでもミスで期限切れの商品を並べてあったりする。調味料ならまだしも、飲料や生ものだと怖い。私はこの一件以来、しつこいぐらい賞味期限を確認して、できるだけ新しい物を購入するようにしている。
 家族の健康を預かる主婦としては、意地汚いぐらいで丁度いい。皆さんもお気をつけて。

11月15日(水)また一人惜しい人を亡くした

 東野英心さんが脳出血で亡くなった。初代水戸黄門役でお馴染みの東野英治郎さんの一人息子で、名バイプレイヤーだった。
 私の中では、何と言ってもTVドラマ「あばれはっちゃく」のお父さん役の印象が強い。「あばれはっちゃく」、おもしろかったよなぁ。土曜の夕方にやってたっけ。妹もファンだったので、姉妹二人でいっしょに毎週楽しみに見ていた。
 私が最後に東野英心さんの演技を見たのは、今年の初め頃。藤田まこと主演のドラマ「剣客商売」でゲストとして出演されていた。病に冒された老剣士の役だった。渋い演技をしていた。その一方で、「あの東野英心も老人役をやるような年齢になったのか…」と複雑な心境だった。
 享年58歳。まだまだ若い。父・英治郎さんが亡くなってわずか6年しか経ってない。とても残念だ。ご冥福をお祈りします。

11月14日(火)加藤元幹事長の発言に疑問

 加藤元幹事長が森首相の退陣を要求し、野党の内閣不信任決議案に同調する姿勢を見せている。…何だかなぁ。普通はそんなことマスコミに大々的に公言したりしないよね。離党する意志があるならまた別だけど。
 「国民の75%が反対する森内閣には賛同できない」という発言からして理解しがたい。世論の賛成を得られないからという理由でいちいち首相退陣を促してたら、何も進まんだろう。だいたい日本という国では、誰が政権をとっても過半数支持を得られることなんて滅多にないんだし。
 加藤という人は、単に自分の野望(首相になること)を達成したいだけじゃないのか? 森政権の支持率がこれ以上下がらないほどに下がった今、「チャンス!」と思って賭けに出たような気がする。
 自民党みんなで選んだ森首相だ。もちろん不本意ながら選んだという議員も多いだろうが、選んだからには一致団結して最後まで手助けするのが当然じゃないの?
 かく言う私も特に森首相を支持しているわけではない。ただ一言言っておきたいのは、世論のほとんどは、森首相のこれまでの発言を理由に不支持を唱えているだけではないか? つまり、政策そのものについて不支持を唱えているわけではないのではないか? ということだ(前にも言ったが、「神の国」にしても「国体」にしても何ら失言ではないと私は思う)。
 とにかくこの不況時だから、誰が首相になっても支持率はさほど上がらないだろう。クリントンがあれだけアホなことをしても高い支持率を維持し続けられたのも、アメリカが好景気に沸いていたからこそだ。…そう考えると、あえて「森おろし」を提唱した加藤氏というのは、よほど自分の政治的手腕に自信があるんだろう。
 それにしても田中真紀子。いつも森首相や党執行部を批判しているくせに、同じように批判をした加藤氏を逆に批判するとは。結局この人はとりあえず反対意見を言いたいだけなのか? だったら、周りでぎゃいぎゃいと文句言ってるだけの野党議員とさほど変わりないような気がする。

11月13日(月)煙の習性

 小さい頃、私が何かバカなことをしでかすたびに、母が私に投げかけた言葉がある。
 「アホと煙は高いとこ上る」。…ほんとはもっとリズミカルに「ッアッホッとけーむりっは、たっかいとっこ、のーぼるっ!」と歌うように口ずさむのだが(どうでもいいか)。
 オーストリアで起こったケーブルカー火災事故のニュースを見ていて、私はその言葉を思い出した。確かに煙は上へ上へと駆け上っていったようだ。下に逃げた人は助かり、上に逃げた人は煙に巻かれてしまった(それどころか、ケーブルに乗っていない山上駅にいた人まで煙を吸って亡くなっている)。
 上に逃げた人は「煙は上に上がる」ということを知らなかったのか? いや、そうではあるまい。報道によると、火の手は後部車両から上がったそうだ。トンネルの中は狭い。燃え上がる車両の脇を通って下に逃げることができず、上に逃げるしかなかったのではないだろうか。それ以前に、車内から外に脱出する猶予さえなかった人も多いようで痛ましい限りだ。
 犠牲者150余人の中には日本人10名も含まれているとのこと。しかも中学生が5人もいる。まだご遺体が確認されたわけではない。できるなら間違いであってほしいが、刻一刻と絶望感は広がっている…。

11月12日(日)SADEって知ってます?

 SADE(シャーデー)が実に8年振りに新しいアルバムを出した。うれしい〜(~v~)! さっそくゲットした。
 SADEは4人編成のグループで、シャーデー・アドゥがボーカリストを務めている。85年にシングル『Smooth Operator』が大ヒット。以降、かなりゆったりしたペースでシングルやアルバムを発表してきた。今回発表された『Lovers Rock』は、前作から実に8年振り、5作目のアルバムに当たる(リミックス盤・ベスト盤を除く)。
 待ち遠しかった。って言うか、ここ数年は「もう解散したのかなぁ」ってあきらめかけていた。それだけに喜びもひとしお。
 シャーデー・アドゥはハーフだ。父親はナイジェリア人、母親はイギリス人。そのせいか、彼女の作る歌は何だかエキゾチックな感じがする。ジャンル的にはブラックなのかな? ポップスでもないし、R&B(リズム&ブルース)でもないし。ジャズっぽい香りもある。
 適切な言葉が見当たらないが、とにかく、彼女のハスキーボイスとメロディラインは甘くせつなく優しい。ある意味、「癒し系」なのかもしれない。
 SADEは秋の夜更けに聴くとしっくり来る。皆さんも機会があったら、ぜひ聴いてみて下さい。

11月10日(金)イチローもまあそういうことで

 イチロー選手のアメリカ大リーグ・マリナーズへの入団がほぼ決定した。マリナーズと言えば大魔神・佐々木も所属する球団だ。来シーズンは佐々木が投げ、イチローが打って守るという光景が見られることだろう。
 野茂以降、次々と人気選手がアメリカに渡っていく。日本のプロ野球ファンとしては一抹の寂しさがある。
 昔、私はよく近鉄バファローズの本拠地だった藤井寺球場や日生球場に足を運んだ。現在の大阪ドームと違って両球場とも外野席からグランドまでの距離が近いため、選手がとても身近に感じられたものだ。
 
ライトスタンド最前列に座ると、そこは、ライトを守っているイチローのため息さえ聞こえてきそうな距離だった。
 また、藤井寺球場はブルペンも外野席のすぐそばにあり、野茂のピッチング練習をほんの10mほどの距離から見ることができた。野茂はテレビで見るほど太ってはおらず、とても繊細そうな青年に見えた。
 近鉄の選手だけではない。レフト側に行けば、敵チームのピッチング練習も間近に見ることができた。たとえば元ロッテの伊良部。今と違って昔はさほどふてぶてしさもなく、身体もスリムで、めちゃかっこよかった。
 そんなふうに身近に感じられた彼らも、今では遠い遠い存在。イチローも遠く離れて行ってしまう。寂しいけれど、大リーグでの彼の活躍を願う。

11月9日(木)私は大家の味方

 アパートの家賃を滞納したら、大家にドアごとはずされてしまった…っていう事件があった。今日、ワイドショーを見てたら、その被害者(住人)の女性が出ていて、どんなにひどい目に遭ったかを訴えてた。
 でも、これって自業自得じゃあ……(^_^;?
 簡単に経緯を説明する。…女性は不動産屋さんでこのアパートを見つけて、仮契約。1ヶ月ほど後に本契約。8/26に入居。8/28が9月分の家賃の締め切り日だが、未納。9/10頃にやっと納める。この遅れについて女性は「振込でなく手渡しだと思い込んでいたので」とか言い訳してる。9/28は10月分の家賃締め切り日だが未納、10/28は11月分の締め切り日だが未納、11月に入って大家が女性の玄関のドアノブを勝手にはずす。その2日後、大家は不動産屋に頼んでついに「ドアはずし」を実行。
 ちなみに家賃滞納等トラブルがあって住人に退去を求める場合、正規の手続きが法でちゃんと決められている。最終的には裁判所に言って強制立ち退き執行ってなふうになるらしい。大家はこの手続きを踏まずにいきなりドアはずしちゃったんだから、確かに行き過ぎだ。
 でもこの女性もかなりひどい。だって入居していきなり家賃滞納でしょ。しかもその後も滞納、滞納。大家だって家賃収入で食べていってるんだから、切実なものがあろう。
 しかもこの女性、もともと福祉の仕事(介護福祉士とかそういう仕事)をしていたんだけど、仮契約と本契約の間の期間に退職しちゃってるのだ。つまり、「今は無職」だというのを隠して本契約を結んでいた。いつの時点でかはわからないけど、大家は彼女の勤め先に電話を入れている。が、当然ながら「彼女はもう退職しました」という返事。この時点で大家としたら「だまされた」って気になっただろう。
 女性は、「家賃を滞納したのは悪いけど、それとドアをはずされたのとは全く別の問題。精神的・肉体的苦痛を受けた。告訴することも考えている」と言っていた。
 
最近、自分にも責任があるのにも関わらず、一方的に「被害者ぶる」人って多くないか?…そんなことを思った一件だった。

11月8日(水)倉木麻衣の親父って一体…

 アメリカの大統領選挙、えらいことになってるねぇ。あれだけ人口の多い国にも関わらず、あんな僅差の結果になるとは。得票数が僅差になった場合は開票をやり直し…という法律に乗っ取って、本当に票を数え直すことになったようだ。結果が出るまで10数日かかるらしい。選挙管理委員会?の人も大変だ。

 一方日本では、日本赤軍最高幹部の重信房子容疑者が逮捕された。まさか大阪府下(高槻市)にいたとは。しかも大阪市内(西成区)にも一時潜伏していたというから驚く。私の行動範囲からそう遠くない場所なので、1回ぐらいは彼女とすれ違っていたかもしれない。

 話は全然違うけど、倉木麻衣の親父って一体…。彼女の子供時代のビデオを強行的に販売に踏み切った。しかも本人のCD発売日に。このおっさん、何考えてんねん?(以下、怒りのあまり大阪弁モード)
 
「僕の麻衣へのビデオレターです」やて。ほんなら本人に直接送ったったらええやんか。娘ダシにして金儲けしたいんがミエミエや。
 「麻衣本人が、販売をやめてと僕に言ってきたら、販売はやめますよ」やて。すかさずレポーターが「世の中に出てからでは遅いのでは?」て突っ込んだ。ほんなら、「そうかもしれませんが、世に出していい物だという自信があります」やて。本人、嫌がっとるっちゅーねん! やめたれっちゅーねん!
 離婚した経緯にも触れとったけど、「妻が『母子家庭になったら補助金が出る』と言って、無理矢理離婚させられた」とか言うて被害者ぶっとる。別のレポーターが「麻衣さんはHPで『お母さんはずっとお父さんに泣かされてた』というふうにあなたを非難していますが、それは嘘だと言うんですか?」と突っ込んだら、おっさん、こう答えよった…「あのHPは半分、事務所が書いてるという話を聞いた。麻衣はああいうふうに書かされたんだ」。
 金が絡むと人間ここまで醜くなるんか。「僕はただ麻衣から連絡がほしいだけ」とか言うてわざとらしく泣いてんのん見たら、さぶいぼ(鳥肌)立ってもーたわ。おっさん、ええ加減にしときや!

11月7日(火)高野光の自殺はプロ野球界の陰の部分だ

 ヤクルト(後にダイエー)のピッチャーだった高野光が自殺した。
 私は彼のことをあまり詳しくは知らない。私が今のようなプロ野球オタクになった頃には、彼はすでに第一線から退いていたからだ。高野と言えば、「故障に泣かされ、その後復活したもののあまりぱっとせず、ダイエーにトレードされた挙げ句に引退してしまった」てな印象しかない。
 今回初めて知ったのは、彼が途中までは野球エリートだったということだ。東海大学時代は1敗しただけで、防御率は何と0点台(1試合完投して平均1点未満しか点を取られないということ。これはすごい!)。昭和59年にヤクルトにドラフト1位で入団し、新人であるにも関わらず開幕投手を務めた。新人で開幕投手なんてあの江川も松坂も経験がない。当時の高野がどんなにすごいピッチャーだったか、ということだ。
 が、その後の彼は最初に書いたように不遇な野球人生を歩む。平成6年に引退し、7〜10年はオリックスの二軍コーチ、その後は台湾球界でコーチを務めたものの、今年の春からは仕事がない状態だったらしい。
 私は思う。彼は野球エリートだっただけに、『野球で稼げない自分』に嫌気が差したのではなかろうか。
 野球選手なんて、華やかに見えても実は悲しい稼業だ。そこそこの選手(ドラフト下位やドラフト外で入ってきた選手)は、「とりあえず2〜3年やってみて、芽が出なかったら就職しよう」てなふうに、予め『ダメだった時の心構え』ができている。また、首尾良く何年か勤め上げた場合も引退後のことはちゃんと考えている。「実家を継ごう」とか「飲食店を経営しよう」とかの類だ。
解説者になったりコーチとして球界に残れるのは、ほんの一握りのスター選手に過ぎないということを、彼らはよく知っている。
 だけど高野という人は、そのへん納得できなかったんだろう。選手・コーチ時代は年収何千万円ももらえたものが、一から就職した場合、ヘタしたら年収は10分の1ぐらいになる。プライドも何もかなぐり捨て、生活のランクも落として…ということが、彼にはできなかったのかもしれない。奥さんはパートに出ていたそうだから、そのあたりも男のプライドが許さなかったんだろう。
 ヤクルト元監督の関根潤三氏は、高野の自殺についてこうコメントした…「彼はギアチェンジが上手くできなかった」。また元オリックスのパンチ佐藤氏はこう言った…「仕事なんて探せばあるよ。仕事がないのを理由に自殺したんだとしたら甘えすぎでは?」。パンチ佐藤氏は『ダメだった時の心構え』ができている人だったから、こう言えるんだろう。
 私は、高野のあのヌボーッとした優しげな笑顔が実は好きだった。謹んで哀悼の意を表します。

11月6日(月)古代人も泣いている!?

 一人のアマチュア考古学者の功名心が、歴史を揺るがせた。東北旧石器文化研究所の藤村新一副理事長が、宮城・上高森遺跡の60万年前の旧石器をねつ造していた事件だ。
 発覚したきっかけは毎日新聞のスクープ。毎日新聞は、藤村氏が自ら持参した土器を埋めて地面を踏み固めているビデオを密かに撮影しており、それを他紙に先駆けて昨日の朝刊で報道した。本人もねつ造を認め、即日記者会見となった。そのため他紙は1日遅れの報道となった。
 疑問なのは、なぜこれまでねつ造が発覚しなかったのかということだ。専門家達は不審に思わなかったのだろうか? もちろん中には「いつも同じ人(藤村氏)がきれいな状態で発見するので実は以前から疑っていた」という人もおり、「何か変だ」という空気は識者の間でも前からあったらしい。
 なのになぜ本人が告白するまで明らかにならなかったのか? それは「地層」頼りの年代判定が影響しているらしい。石器そのものから年代を測定する方法はあるが、決め手にはなりえないのが実情で、「石器が出てきた地層」から年代推定を決定せざるをえない状況らしい。つまり「古い地層から出てきた石器」=「その時代の石器」となるわけだ。そりゃねつ造も容易いだろう。
 この石器に関してはすでに一部の日本史教科書に記述されていたり、また地元では「原人ブーム」にあやかって町おこしまでしている。しかもこれは日本だけの問題ではなく、世界の考古学界にも多大な影響をもたらすことは必須だ。これまでの日本の遺跡は実は全部ねつ造では?と疑われるような事に発展する恐れだって十分ある。
 かく言う私も歴史好き。特に飛鳥地方なんかが大好きで何度も足を運んでいる(旧石器時代に比べたら飛鳥の遺跡なんてごくごく最近の物だが)。藤村氏には藤村氏なりの事情があったのかもしれないが、だからってねつ造するなんて…。
古代へのロマンや憧れみたいなものが踏みにじられたような気がして、本当にがっかりしている。
 藤村氏は詐欺罪で逮捕されるのだろうか? そうなると被害者は誰だ? 全人類か? ある意味ものすごくスケールの大きな詐欺行為ではある。

11月5日(日)テロでなくて良かった

 ギリシャでの邦人ツアーバスジャック事件、無事に解決して良かった。
 最初、バスが乗っ取られたと聞いた時、「こりゃいかん!」と絶望的な気持ちになった。が、犯人がテロリストではなくて、単に個人的事情でやけになった男だと知り、「何とかなるかも」と希望の光が見えた。予想は当たり、犯人は説得に応じて投降、人質は無事に解放された(説得したのは現地のTV番組の人気司会者だという)。
 
もしこれがテロだったら、こうは上手くいかなかっただろう。テロリストは人を殺す覚悟は勿論、自分が死ぬ覚悟もできているから厄介だ。各国の警察や政府はテロに対しては厳しい。人質なんかそっちのけで強行突入することが多い。なぜなら、1度テロ行為を容認すると(テロリストの要求を聞き入れると)威信が失墜し、次なるテロ行為を舞い込むことになることをよく知っているからだ。
 テロに寛容な国なんて、世界中見渡しても日本ぐらいのもんだろう。形は変えても未だに存続しているオウム真理教を見ればわかる。他国から見ると「なんであんな凶悪な事件を起こしたテロ集団が普通に暮らしていけてるの?」と不思議でならないだろう。

11月4日(土)人の気も知らないで…

 汚い話で申し訳ないんだが、私は3〜4日前から腹痛&下痢気味で弱っていた(^^ゞ。
 食中毒?…いやいや、同じ物を食べている夫は超元気。冷えた?…いやいや、私は寒がりで寝る時も腹巻き+靴下を欠かさない(おっさんくさい)。
 腹痛とか下痢とかになっても、普通は日を追うごとにマシになっていくものだ。が、今回は日を追うごとに悪化していった。昨夜から今朝にかけてなんて、腹痛で目が覚めてトイレに駆け込むということを2時間おきぐらいに繰り返していた(夢の中でトイレ探したりして、もう汗びっしょり)。
 今日は納品日。それも朝一。『代わりに納品に行ってもらえへんかな〜』とそれとなく夫にお伺いを立てたが、「眠たい」と言って起きてもくれない。去年の秋、私が40度近い高熱を出した時は行ってくれたんやけどなぁ。まぁ腹痛とか下痢じゃインパクト小さいか(そういう問題とちゃうけど)。
 仕方ないので、だましだまし自転車を漕ぎながらS印刷へ向かう。時々腹が「キュッ」となるが、『気のせい、気のせい』と自分に言い聞かせて。幸か不幸か次の原稿は来ていなかったので手ぶらで帰ることに。
 一旦帰宅してしばらく様子を見たが、やはり治りそうもないので近所の内科に。3日分の薬をもらって帰る。もう正午近いのに夫はまだ寝ている。腹痛は治まらないが、薬を飲むために無理して昼食を食べた。
 昼食後、眠くなった。昨夜は寝たり起きたりを繰り返して3時間ぐらいしか眠ってなかったのだから無理もない。夫をちょっと起こし、昼食の用意が冷蔵庫にあることと、具合が悪いから今から寝るということを伝えてから眠った。
 …夕方、起きてみると夫はまだ寝ていた。昼食も手をつけていない。夫を起こして問いただすと、大変不機嫌な様子。
「今日はお前と出かけたかったのに、何いつまでも寝てんのや。…俺か?暇でしゃーないからこっちも寝てただけや、文句あるんか。…腹痛?俺かて日頃の疲れがたまっててしんどいんや。そこまで面倒見る余裕ないわ」。
 なんて自分勝手な奴……。腹痛はだいぶマシになったけど、今度は心痛が…。また脳裏に「離婚」の二文字が浮かぶ私だった。

11月2日(木)そごうの社員に同情する

 経営破綻した大手百貨店そごうが、民事再生法に基づき旧経営陣19人に総額112億円の損害賠償請求権の査定を求めている裁判で、当事者の言い分を聴く審尋手続きが今日東京地裁で開かれ、ついに水島元会長が公の場に現れた。
 彼は「重々お詫び申し上げます」と謙虚な姿勢を見せたが、それも最初だけで、後は延々と言い訳と責任逃れの発言に終始。特に経営責任については「バブルの崩壊が原因で予想できなかった」。予想できなかったから責任は無い、なんて理屈は通らないだろう。
 この水島という人、平成6年には社長を辞して会長に退いたものの、今年の4月に会長職を辞任に追い込まれるまで社内で隠然とした力を持ち続けたそうだ。
 経営がひっ迫してからも、彼には高額の報酬が支払われ続けた。去年も億単位が支払われているとのこと。そごうはいくつかの店舗が閉店に追い込まれ、たくさんの社員のリストラも決まっている。
上に立つ者として少しでも良心が残っているのならば、素直に責任を認め、私財をなげうってでも償うべきではないか?
 昔、私が勤めていた会社の経営陣もアホだった。急激に業績が傾き、ボーナスは大幅カット、給与は減額された上に遅れ始めた。詰め寄った私達社員に向かって、経営陣(全員40代)の1人はこう言った。「僕たちだって給料20%もカットしてる。こっちも我慢してるんだ!」。
 …そんなん当たり前やんか! あんたらの月収が数百万単位やってこと、こっちは知ってんねんで! しかも会社の経費でパソコンなど高額な物を家族に買い与えたり、これまた経費から高級外車をリースして私用に使ったり、いろいろ使い込んでることも知ってんねん!…
 経営陣は就業規則を私達の不利になるよう作り直し、自分たちの言うことを聞く新しい社員を次々に雇い入れた。丁の良いリストラだった。私達はそんな経営陣に嫌気が差して早々に退職した。そして1年後会社は倒産した。
 …もらうもんもらってとっとと辞めて、本当に良かったと思う。無能な経営陣の下で働く者は悲惨だ。私はこの水島元会長を見ていると、あの会社の経営陣を思い出し、怒りが沸々とこみ上げてくるのである。

11月1日(水)夫が俳句を!?

 うちの夫が最近どうもおかしい。って言うか、志向が変わってきているようだ。

・俳句に凝り始めた。
 ある休日、夫がビデオを見ていた。たまった深夜のバラエティの録画を見てるのかなと思ったら、なぜかNHKの俳句の番組の録画。「ははーん、また時間かチャンネル間違えて録画したな〜?」と冷やかしたら、夫は「失敬な。これを見よう思って録ったんや!」。夫=俳句というのがどうも結びつかなくて妙な感じだったが、本人は真剣に見ている。どうせすぐ飽きるやろと思っていたが、その後も毎週録って見ているようだ。
 でも本人の作っているのは川柳。
こないだも「野球で一句作ってよ」と言ったら、「大阪は 阪神とちゃう 近鉄や」と来たもんだ(阪神タイガースの本拠地は兵庫県。大阪にある唯一のプロ野球球団は大阪近鉄バファローズ。大阪と言えばタイガースというイメージを払拭したいアンチ阪神の夫であった)。

・ワイドショーを録画してまで見るようになった。
 昔は「ワイドショーなんて低俗。芸能人がどうしようと俺らには関係ないやろ。本人も迷惑や。プライバシー侵害や」と、ワイドショー・ウォッチャーの私にさんざん悪態をついていたのに、最近では夫自らわざわざビデオに録ってまで見ているのだから呆れてしまう。
 特に関西ローカルの帯番組「おはよう朝日です」の井上公造リポーターが出ている金曜日と、これまた関西ローカルの日曜日にやっている「週刊えみぃSHOW」ははずせないようだ。前者は井上氏と司会の宮根アナとの掛け合いが大変おもしろいし、後者は司会の上沼恵美子が同じく司会の三田村邦彦に鋭いツッコミを浴びせるところがこれまたおもしろい。両者とも、さほどワイドショーに興味がなくても引き込まれてしまう番組ではある。

・少年犯罪にまつわるニュースに多大な関心を持つようになった。
 他のニュースにはあまり興味がないみたいで、特に政治のことなど全く知らないのに、少年による凶悪事件にはやたら詳しい。この前なんか「バスジャック少年やバット少年(母親を殺して1ヶ月ほど自転車で逃走していた野球少年)の気持ち、ちょっとわかる」とか言っていた。「あんたそれやばいんちゃうのん?」と私が引きつってたら、夫は「いや、俺もいじめられとったからなー」としみじみ。

 結婚後、趣味や志向が変わる人がいるとはよく聞くが、こうまで変わる人も珍しかったりして。但し、酒好きなのと頑固な性格はこの先も変わりそうにないので困りものだ。

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