「アンカー」早くも問題山積 鳩山新政権は危機に対応できるか?

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■9/2放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

対北外交拉致・新型インフル…危機に“鳩山政権”は対応できる?青山解説

090902-13frip.jpg 鳩山新政権、早くもピンチ!?……テレビ欄にあった「対北外交拉致」は取り上げられませんでした。きっと時間がなかったんだろうと思います。

 コーナー前に「新政権発足へ」関連のニュース及び青山さんの解説がありました。そこの解説は要旨を箇条書き、続いてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 なお、進行役の村西利恵さんは夏休みにつきピンチヒッターは杉本なつみさんです。
 間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。


 内容紹介ここから____________________________
 
民主・岡田幹事長、政権移行に向け河村官房長官に協力を要請(FNN9/2)
16日に特別国会召集 首相指名選挙での麻生首相への投票について身内から反発の声も(FNN9/2)
新型インフルエンザ NY・ブルームバーグ市長、市内全小学生にワクチン無料接種の方針(FNN9/2)

 …………以上のニュース報道のあと青山さんの解説(要旨)…………

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自民党総裁選について
 16日の首班指名までに総裁選は十分できる。今さら地方の声を聞きたいから後にしたいって、それこそ地方から見たらわけがわからないのでは。いろんな意見はあるだろうが。
 やっぱり重大なのは憲法に首班指名選挙が明記されていて、16日に行われる。平沢勝栄さんは、どうせ総理になれないんだからと言ったが、そんな簡単な問題じゃなくて、憲法に定められて首班指名投票する国会議員が白紙投票したり、すでに辞める麻生さんの名前を書いたり、そんなことを卑しくも54年間政権を担ってきた政党が言うなんて、そんなこと言ってたらそれこそ自民党は終わり。
 当然16日までにやるべきで、総理になれなくても今度は自民党がネクスト首相を打ち立てる側。その人の名前を一致団結して書くことで自民党の再生はあるわけだから。地方の声を聞いても16日までに十分できる。

民主党と国民新党・社民党との連立協議に向けた動きについて
 協議がまだ始まって一両日しか経ってないが、思った以上に深刻。民主党にとって一番ショックが大きいのは社民党の姿勢が非常に強硬で、たとえば連立組む条件として憲法審査会を凍結してくれと。
 憲法審査会は勝手に作ったものじゃなくて、2007年に国民投票法が国会で成立して、それに基づいて国会法を根拠にして作られたものだから、勝手に凍結なんかできない。それを凍結するとなると、308もの議席を持ってる大与党が7議席しかない社民党に引きずられることになる。違法状態であっても引きずられることになる。しかも民主党の中は護憲派・改憲派が入り乱れてる。これは思った以上に難しい道のり。
 スタートしても上手く行かないか、それとも、社民党も国民新党も言ってるのが、必ず与党間の連絡協議会を作ってくれと。当たり前のように思うが、大事なことは鳩山次期総理がそれは作らないといったん明言した。1回じゃなくて2回も3回も。つまり自民党みたいに与党と政府が分かれると議員内閣制でも分かれるの困るから、一体でやりたいと次期総理が言ってるのに、全然誰も気にしてない。社民党・国民新党のようなものすごく議席の小さな政党が大与党の次期総理の言うことを気にしてないというのは、奇怪な連立政権になりかねない。
 鳩山さんがもう一度言うべき。社民党と国民新党の側は次期総理の考えと違って協議会作ってくれと言ってるんだから、さあどうしますかってことをもうこの段階で言わなきゃいけない。それ言わないでふにゃふにゃしてること自体が発信力、決断力、統率力について今、世界の目が集まってるところで、その時にどういう発信ができるか、統率力が見せられるかが勝負なので、これは日本という国家にとって、せっかく政権交代したのにこの連立協議の様子っていうのは奇怪な話。ひょっとして裏で誰かが、小沢さんなりが社民党の説得に動くかもしれないが、もしあってもそれ自体おかしいと思う。

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新型インフルエンザについて
 オバマ政権は非常に強いメッセージを出した。全国民にワクチン受けましょうということ。小学生に対して無料化したのもその意味。これができる大きな背景は、アメリカは法律で副作用が出ても免責されると定められているから。日本はワクチンの割り当てにとどまらず、副作用の問題をどうするのか。今、日本では法律で免責事項がない。入れろとは言わないが、少なくとも今回はワクチン投与する際に、国民にお医者さんの側から1つ1つ説明する必要があって、それをできれば法律あるいは政令で担保するか、事実上の義務づけした方がいい。有料・無料どうするかも含めて。
 アメリカと日本、インフルで似た状態。すごく衛生状態いいのに、大変な感染者数になりそうだと。決断の勢いが全然違う。追い付けっていうんじゃなくて、日本の風土に合わせたやり方を早く決めないといけない。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「さ、この後は青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーに参ります。今日はどういう…」

青山繁晴
「はい。あの、今日はこの新型インフルの話も含めて、やっぱり新政権これからどうするかということがニュースの中心なんですね。で、僕のコーナーもそれに関連したお話に当然致したいと思うんですけれど、あの、選挙後の世論調査を見てもですね、その、有権者は新政権に非常に期待をしてるわけですね。で、それはその、単に民主党や鳩山さんに期待するだけじゃなくて、逆に言うと日本がいかに追い込まれているかということを、有権者が自分たちの仕事や生活でよく知ってるっていうことだと思うんですよ。で、その強い危機感に対して、この2、3日の動きを見るとですね、残念ながら今日の最初のキーワードは僕はこう言わざるをえないと思うんです」

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山本浩之
「『日本に民主主義はあるか』」

青山繁晴
「はい。これね、非常に強い言葉で、あの、ついさっきまで僕は実は迷いがあったんですけど、やっぱり今日はこれを皆さんに問いかけて一緒に考えるしかないと思ってるんです。というのは、日本に民主主義があるからこそやっと政権交代が実現したわけです。しかし政権交代は交代のための交代じゃなくて、政権交代をした後に何をどうするかが問題であってですね。それがさっきのこのニュースで皆さんご覧になった通り、その前の段階でごちゃごちゃになってるわけですね。それを考えると私たちは本当は、政権交代はこれからもしていって、続けていって、そうやって政治を良くしていくっていう民主主義はほんとにこの国にあるのかということを、根っこから、これがチャンスですから一緒に考えたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「はい。確かに青山さんおっしゃるように、政権交代そのものは目的ではなかった、この先の日本社会がどうなっていくのかというところに、あの、私たち国民は期待しているわけですけれども、総選挙からまだ3日しか経っていないんですが、青山さんによるとすでにいろんなことが見えてきたということなんですよね。さっそくお願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。今あの、ヤマヒロさん言われた通り、いろんなことが見えてきてるんですが、やっぱり一番端的に表れてるのはこの方、次期総理の鳩山由紀夫さんの発言だと思いますね。さっそく出していただけますか」

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杉本なつみ
「はい。政権移行チームに関する鳩山さんの発言なんですが、主要ポストは他の官僚人事に先行して決めるのか?という記者の質問に対して、『首班指名後に一気に決めるのが閣僚人事ではないか』とおっしゃってます」
 
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