「アンカー」民主党代表選小沢出馬ゴタゴタの真相と小沢勝利の秘策

■9/1放送「アンカー」青山繁晴の“ニュースDEズバリ”

小沢氏が立候補へ…民主代表選菅首相との直接会談は物別れで“全面対決”裏側を青山がズバリ!

100901-17bun.jpg 民主党代表選は結局、菅さんと小沢さんの一騎打ちに。小沢さんの出馬に至るまでの紆余曲折の真相とは。また、代表選勝利を目指す小沢さんの秘策とは。
 民主党の党員・サポーターに国籍要件がなく在日外国人もOKである問題についても触れてくれました。

 コーナー前に、民主党代表選の共同会見についてニュース報道&青山さんの解説がありましたので、まずこの部分を要旨のみ記述、続けてコーナー本編は完全起こしでお送りいたします。

 コーナー本編は間投詞(「あの」「その」など)や言い直しもできるだけ再現しました。但し、細かい相づちなどは支障のない範囲でカットしています。
 画像はYouTubeで拾ったビデオからキャプチャさせていただきました。
 ※私の使っているMacOS9でついにYouTube視聴ができなくなりました。
  裏技使ってキャプチャしたので画像が粗いですが、ご容赦を<(_ _)>


 内容紹介ここから____________________________

 …………青山さんの解説(あくまで要旨)…………
    (  )内は山本浩之キャスターの発言です
 
民主党代表選挙共同会見 小沢前幹事長「自ら国民との約束を果たしていきたい」(FNN9/1)
民主党代表選挙共同会見 菅首相「1に雇用、2に雇用、3に雇用」(FNN9/1)
民主党代表選挙共同会見 「脱小沢」や「代表選の最大の争点」について質問(FNN9/1)

(4時過ぎから始まったお2人の共同会見、VTR全てをご覧いただけたわけではないですが、青山さん、今のVTRから何か印象に残る言葉、引っかかった言葉はありますか?)

 たくさんあるが、まず全体として実は感情むき出しの、激突共同会見みたいな。共同会見というよりは、共同衝突パフォーマンスみたいなね。

(最初だけ笑顔で握手したが、その後だんだんヒートアップしてましたからね)

 たとえば、菅さんがクリーンでオープンな政治ということを強調されて、自分の政治の原点、あるいは国会議員になったのはロッキード事件が原点だっていう意味のことをおっしゃって、これ完全に小沢さんへの当てつけですよね。しかもロッキード事件は田中派の事件ですから、それこそ小沢さんの政治活動の原点にも触れてる。それに対して小沢さんは、私は全てオープンにやってきたと。領収書は全部公開してるんだと言って、要は菅総理の言ってるのは言いがかりだと言ってるのと同じですね。

(VTRには出てなかったが、そのあと「何ら不正な行為はない」ということもはっきり口にされた)

 それから菅さんが消費税引き上げについて、かつて、大丈夫ですかと、財源あるのかと聞いたら、誰がとは言わないまま、政権取ったらカネなんて出てくるんだと言ったという人がいるって、それ小沢さんのことなのはミエミエで、しかも菅さん、その時に古い話を持ち出して、菅さんちょっと間違ったんですが、消費税5%を3%上げる云々のことがありましてね、と言われたが、あれ2%で、要するに細川政権の時に小沢さんがリーダーシップとって5%の消費税を7%、国民福祉税にしようとしたと、そういう古い話を持ち出して、消費税引き上げやろうとしたのはもともと小沢さん、あなたでしょと。しかも表に出てないけれども、政権取る時にももう一回それを聞いたら、いや、政権取ったらカネなんかいくらでも出てくると言ったじゃないかと。それを今、急に消費税引き上げはよくないって言うのは、それは嘘じゃないかってことを、ここまで感情出すかなというぐらいの。
 【9/2 13:20 追記】細川政権の時、消費税はまだ3%でした。それを国民福祉税で一気に4%上げて、7%にしようとしたのが、当時の小沢さんでした。この件については、来週の放送で青山さんご自身が訂正される予定です。

(仕掛けてるのが菅総理側からっていうのが今日は目立ったんですが)

 そうですね。さっきのVTRにもあったが、総理の公務が忙しいってことがやっぱり気にはなってるんでしょう。その間、着々と小沢さんが、あとでやればいいようなことを先にやる。樽床さんを呼んだり。それがやっぱり気になるから、多少、好戦でなきゃいけないって気持ちと、それから菅さんはVTRにもあったが、国民に選んでほしいと。議員票だけじゃないんだよと、世論で何とか私を再選させてくれということを強調してましたよね。それも小沢さんに対して、あなたはそうやって議員固めしてるけども、っていうふうに言ってるわけですね。

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(ひとつずつ政策、3点ほど挙げてみました。やっぱり一番注目されるのは、マニフェストの扱いについてどいうふうにお2人が考えているかと)

 このぶつかり合いは実は深刻ですよね。もし小沢さんが総理になったら、そのマニフェストを去年8月の総選挙の時の約束通り全部やれということになる。時間はかけるってことはおっしゃってたが、それにしても、今、各閣僚はマニフェストの完全実行は難しいということで予算の見直しも実はやってるわけですから。大変な違いになる。それから菅さんが総理で続いた場合、マニフェストの見直し修正をするってことになる。そうすると小沢さんの側は引っ込みつかない。そうすると小沢さん、党分裂はないと言ってたが、このマニフェストの扱いだけでも十分与党が分裂してもおかしくない。

(たとえば普天間問題でも、菅さん今日は5月28日の日米合意があった時には、幹事長は小沢さんだったと。ま、自分もサインしたけれどもっていう、このあたりもまた挑発されてましたけどね。実際菅さんは普天間については日米合意に基づくと言ってます。それから小沢さんは、ちょっと意味深だったが、沖縄もアメリカも納得できる、ま、考えが腹の中にあると。また腹案というものが出てきた。今は言えませんけどってがことありましたが)

 普天間問題で腹案と聞いただけでみんなゲンナリすると思うんですけどね。腹の中にあると言ったので、腹案という言葉は使わなかったかもしれないが、意味は同じですよね。沖縄もアメリカも納得できるものがあるなら、みんなとっくにやってるんで。小沢さん、やっぱりちょっとこう違いを出そうという気持ちが強すぎるのかなという気がしますね。ちょっと心配されるのは、たとえば小沢さんがこれから2週間の間、これを強調していった場合に、また沖縄県民に、実は何かそういう奇跡のような案があるのかなとなったら、また色々こじれることはこじれるでしょうね。

(今日の会見聞いて沖縄の方はまた、えっというふうにまた思ってらっしゃるでしょうね)

 それはそうですよ。沖縄県民でなくても僕らもその案って何ですか、早く知りたいというのはありますね。

 …………以下、“ニュースDEズバリ”全文起こし…………

山本浩之
「ま、これまでの、その、今日告示でしたけれども、今日に至るまでの経緯そのものも、国民不在で私たちによく分からない部分が非常に大きいんです。それから、この2週間また、代表選に向けてのこれいろんな動きがあるでしょうし。えー、今日の青山さんの“ニュースDEズバリ”のコーナーでは、えー、この問題について詳しく解説をしていただけるということですけれども」

青山繁晴
「はい。その通りなんですが、あの、皆さん先週、この代表選挙のことをこのコーナーで取り上げまして、あの、エゴエゴ選挙っていう言葉をあえて使いました。みんながエゴに走ってるんじゃないかっていうことを言いまして。で、それから1週間なんですけど、あの、ありのままに言うと、ちょっと僕この1週間落ち込んでましてですね、あの、今回の代表選挙ってこう若い人から上の方まで、いろんなことを、ま、あの、言ってくる方は案外多かったですよ。その過剰なまでの政治家の声を主に電話で聞きながら、あの、ま、1週間前に自分で言った言葉ですけど、その、エゴエゴ政治ってものがすごい胸に迫ってきて、内閣総理大臣から1年生議員に至るまで、この国の政治家はとにかく自分のことばっかりなんだなという、それも、いや、自分が大事って言ってくれるならまだいいんですけども、国を思ってっていうのが先に付くから、嘘でしょうというので。あの、ほんとにあの、ほんとに落ち込んだんですけれどね。で、さらにそれが影響して、日銀なんかもやっぱり保身に走るような円高対策しか出せなくて、効果上げてないと。でもその上でですね、やっぱりその、この国は民主主義で、僕らが主権者ですから、僕らが何とかしなきゃいけないと思うので、あの、今日は、その為にはまずやっぱり、事実関係をきちんと、皆さんと一緒に検証して把握したいと思うんですね。で、その上で今日のキーワードはこれです(フリップ出す)」

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山本浩之
「『アジアが視ている』」

青山繁晴
「はい。えー、しかもただ見てるんじゃなくて、こうじっと目を凝らしてるって意味でこの字を使ったんですけれども。あの、この今のこの政治の動揺っていうのが、こう内向きの話なのは間違いないんですが、その、日本にとって内向きの話でも、実はこれアジアの運命がかかってるんです。で、それがどうしてなのかっていうのはこのコーナーの最後に改めてお話ししたいんですけれども。まずその、アジア全体が、私たちがこれからどうするかを視てると、いうことを、しっかり胸の中に置いた上で、その、事実関係の検証を始めたいと思います」

山本浩之
「はい。ではコマーシャルをはさんで青山さんの解説です」

(いったんCM)

山本浩之
「さあこの民主党代表選挙、ガチンコ対決に至るまでにいろんな紆余曲折があったようですけども、ほんとは何があったのか。さっそく解説をお願いしたいと思います」

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青山繁晴
「はい。今、ヤマヒロさんがほんとは何があったとおっしゃった通り、まず、ほんとは何があった?というのは、この、あふれるような洪水のような報道ありますけれど、よく分からないっていうのが、その、えー、国民の本音だと思います」

山本浩之
「んー、そうですね」

青山繁晴
「で、同時に、ま、あの、冒頭からはっきり申しますが、かなり間違った報道、嘘の報道、結果的に嘘になってる報道が実は多いと思います。で、まず、ほんとは何があったかを踏まえた上でないと、何が起きていくのかも分からないから、まず、この、本当は何がこの、1〜2週間の間、あるいはもうちょっと長い間にあったのかってことを見たいと思うんですが、あの、いつもこのコーナーで申してる通り、まずはこの、水面下に隠れた情報より先に、表に出たことの中から、実は酌み取れることっていうのはありますから、今回もまずはそれを一緒に見たい、皆さんと一緒に見たいと思います。はい、ちょっと出していただけますか。それはこれです」
 
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