青山繁晴さんが参議院予算委員会に参考人として出席

2011.05.13 Friday 19:40
くっくり


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 まず衛藤議員から冒頭、「安全保障や原子力の専門家でもあるあなたは、福島第一原発を専門家の立場として見てこられた。専門家の立場から、どこまでが天災でどこからが人災だったのかということを聞かせていただきたい」と質問がありました。

 これに対する、青山さんの答弁。

「えー、今、衛藤先生からお話ありました通り、4月の22日金曜日に、福島第一原発の現状に、現場に、行ってまいりました。えー、福島第一原発の吉田昌郎(まさお)所長の許可のもと、現場をつぶさに拝見しまして、今、衛藤先生がご指摘になったことに絞って申しますと、今まで私たちが目にできなかった情報のひとつは、海側の所がどうなっているのか、すなわち津波に直撃された所が、実際はどういう状態になってるかということでありますけれども、えー、その海側に回ってまいりますと、東電の作業員の方々と一緒に、その海側に回っていきますと、津波の直撃を受けた海側の施設、これはタービン建屋を含めて、それは凄まじい破壊でありまして、えー、私は多少、軍事のことも触っておりますけれども、通常兵器ではこのような破壊は起きないんじゃないか、場合によっては小型戦術核のような攻撃でなければ、ここまでの破壊はないんじゃないかというような、有様でありました。えー、ところがその反対側の、例えば4号炉、4号機におきまして、その下の方、今まで外に出なかった下の方を、またこれ、車から降りまして、えー、ある程度拝見したところ、実はあまり破壊されてないんです。で、これを総合的に、吉田所長に現場で確認したところ、現場の免震重要棟で確認したところ、すなわち、津波によって、タービン建屋などは徹底的に破壊されたけれども、原子炉建屋は、実は津波の直撃を受けた段階ではまだ、しっかりしていたと。完全に無事とは申せません、それは、地震というのは津波だけじゃなくて揺れもありますので、揺れによって配管のあたり、隙間などが、ずれができた事実はあるようですけれども、実は福島第一原発において、津波という、津波というのも、今まで私たちが知ってた津波と違って、869年の貞観(じょうがん)津波にあったような凄まじい、破壊力の津波を初めて、体験したわけですけれども、1100年以上ぶりに初めて体験したわけですけれども、それによってもなお、原子炉建屋と中の格納容器、圧力容器は大半が無事であったと。そうしますと、現場を見た限りにおいては、あるいは現場の作業員の方々や吉田所長と議論した限りにおいては、実は天災と呼ぶべきは、その、今、申しました津波と地震の被害にとどめて考えるべきであって、実際は、事象、事故が始まったあとの、判断ミスなどによる、対応の遅れによって、水素爆発が起きて、放射性物質の漏洩の大半も、全てではありません、正確に申しますが、多くのものも、その事後の、いわば、判断ミスや操作ミスによって起きた人災であるべき、人災と考えるべきと、専門家のはしくれの一人としては、考えるに至りました。はい、以上です」

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